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インフルエンザの報告ですが、先週より少し減少し、定点あたりの報告数は17.63件となっています。保健所管内、京都市内ともに30件以上の報告はありませんが、警報がまだ解除されていない地域が残っており、引き続き、うがいや手洗い、外出時のマスク、十分な栄養と休養、咳エチケットを徹底してください。直近5週のインフルエンザウイルスの検出状況は、これまでと同様、A(H1)pdm09型、B型、A(H3)型の順となっています。オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09株の検出は、京都府では認めていませんが、13都道府県とさらに拡大しています。
感染性胃腸炎の報告が、先週より少し増加し、定点あたり、5.39件となっています。最近数週間は横ばいの状況です。引き続き、手洗いの徹底を留意ください。
ジアルジア症の報告が1例ありました。ジアルジア症は、鞭毛虫であるランブル鞭毛虫を原因とする寄生虫病で、人獣共通感染症です。熱帯・亜熱帯地域に感染者が多く、旅行者下痢症の一つとして注目されています。症状として、頻回の下痢を認めることが多く、嘔気、腹痛、食欲不振、腹部不快、体重減少を伴うことがあります。症状は様々で、無症状のこともありますが、慢性化することもあります。感染経路は糞口感染で、潜伏期間は7日から10日程度です。糞便から直接ランブル鞭毛虫を確認することで、診断されます。治療にはメトロニダゾールといった薬が用いられます。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が10件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | ジアルジア症・侵襲性インフルエンザ菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症と破傷風が各1件報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎・マイコプラズマ肺炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)が各1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が2件報告されました