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インフルエンザの報告ですが、先週より減少し、京都府における定点あたりの報告数は、19.64件となっています。保健所管内、京都市内ともに30件以上の報告はありません。今後次第に減少が予想されますが、現状では引き続き、うがいや手洗い、外出時のマスク、十分な栄養と休養、咳エチケットを徹底してください。直近5週のインフルエンザウイルスの検出状況は、これまでと同様に2009年に新型インフルエンザとして流行したA(H1)pdm09型、B型、A(H3)型の順となっていますが、最近、A(H1)pdm09型の検出割合が減少し、B型の検出割合が増加しています。また、オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09株の検出は、11都道府県とさらに拡大しています。
昨年12月の第51週から第6週まで計25件報告のあった麻しんですが、2月1日発症の事例を最後に届出はなく、京都府内の一連の麻しん発生は終息しました。
感染性胃腸炎の報告ですが、今週は先週より減少しました。しかし、全国的にノロウイルスの集団感染が報告されており、引き続き手洗いを徹底してください。
A型肝炎の報告が1件あり、3件となりました。全国的に第3週以降急増しており、今週時点で165件となっています。A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによる疾患で、2〜7週間の潜伏期間ののち、発熱、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、黄疸などの症状を起こします。治療は安静や対症療法が中心で、多くは1〜2カ月の経過で回復しますが、まれに劇症化し死亡することがあります。国内の感染経路としては、魚介類の生食などによる経口感染が多いですが、性的接触の報告もあります。A型肝炎ウイルスは糞便中に排泄され、糞口感染により伝播しますので、感染性胃腸炎と同様、手洗いが重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が1件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | A型肝炎が1件報告されました |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が2件報告されました