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インフルエンザの報告です。3週連続減少していましたが、今週は先週より少し増加し、京都府における定点あたりの報告数は、25.77件となっています。乙訓、南丹、山城南保健所管内、京都市内では左京区、西京区、伏見区で、定点あたり30件以上の報告となっています。うがいや手洗いの励行、外出時のマスク着用、十分な栄養と休養、咳エチケットの徹底に引き続きご留意ください。直近5週のインフルエンザウイルスの検出状況ですが、先週までと変わりなく、2009年に新型インフルエンザとして流行したAH1(N1)pdm09、B型、AH3亜型(A香港型)の順となっています。ただ最近B型の検出割合が増加しており、今後B型の拡大の可能性があります。またオセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09株の検出率は6%で、10都道府県とさらに拡大しています。
感染性胃腸炎の報告ですが、今週は先週より少し増加しました。全国的にノロウイルスの集団感染が報告されています。引き続き手洗いを徹底してください。
A型肝炎の報告が1件ありました。2011年以降、年間176人、158人、128人となっていましたが、今年は第3週以降急増し、今週時点で102件となっています。A型肝炎はA型肝炎ウイルスによる疾患で、一過性の急性肝炎をきたします。2〜7週間の潜伏期間ののち、発熱、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、黄疸などの症状を起こします。特異的治療はなく、治療法は安静や対症療法が中心です。多くは1〜2カ月の経過で回復し慢性化しませんが、まれに劇症化(0.1%)して死亡することがあります。小児では不顕性感染が80〜95%と多いため、時に無症状のまま、集団発生の感染源となることもありますが、成人では顕性感染が75〜90%と多くなっています。国内の感染経路としては、魚介類の生食などによる経口感染や、性的接触などが報告されています。A型肝炎は糞便中に排泄され糞口感染によって伝播します。そのため感染性胃腸炎などと同様、特に排便後、調理前、食事前の手洗いが大切です。また上下水道設備が整備されていない国では、生水や氷、生肉、生野菜などから感染する可能性があり、十分に加熱された飲食物を摂取するといった注意が必要です。A型肝炎に対しては予防接種があります。危険性のある地域への渡航の際には接種も考えましょう。海外渡航のためのワクチンについては厚生労働省検疫所のサイトをご参照ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が4件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | A型肝炎が1件報告されました |
5類感染症 | 梅毒が1件報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が3件報告されました