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感染性胃腸炎の報告が先週より減少したものの、高水準で推移しています。全国的は定点あたりの報告数が13.86件、京都府においても9.99件となっています。乙訓、中丹東、山城北保健所管内において、京都市内では、左京区、中京区、東山区、南区、伏見区、西京区において10件を超えています。感染経路はほとんどが手指や食品を介した経口感染です。手洗いを徹底してください。また便や嘔吐物からの二次感染に注意してください。
インフルエンザの報告が増加しています。京都府において定点あたりの報告数が1.28件となり、流行開始の目安としている1.00を上回りました。京都府もインフルエンザの流行シーズンに入ったと考えられます。インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。咳エチケットおよび手洗いが予防対策として推奨されています。
麻しんの報告が2件ありました。全国的に2013年はこれまで232件の報告となっています。京都府では今週で9件となりました。麻しんの流行を防ぐためには、定期接種で95%以上の接種率の維持が必要とされており、定期接種率を上げ、維持するための活動が各自治体で行われています。現在日本では、麻しん・風しん混合ワクチン(MRワクチン)として、1歳児、小学校就学前1年間の時期に2回定期接種しています。麻しんウイルスの感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。麻しんは潜伏期10~12日を経て発症し、1週間ほど発熱が続き体力を消耗します。免疫力が低下するため他の感染症にかかると悪化しやすくなります。また肺炎や脳炎などを合併すると重篤となります。抗ウイルス薬など特異的治療法はなく、対症療法が治療の中心です。麻しんはワクチンにより予防ができる感染症です。お子様の定期接種は忘れずに受けるようにしましょう。また麻しんにかかったことがなくワクチン未接種の人は、かかりつけの医師にご相談ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が7件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 後天性免疫不全症候群と梅毒が各1件、麻しんが2件報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎が1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が17件報告されました