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感染性胃腸炎の報告がさらに増えています。全国的には定点あたりの報告数が18.07件となり、京都府においても11.94件となっています。乙訓、丹後、中丹東保健所管内で、20件を超え警報が出ました。また中丹西保健所管内、京都市内では左京区、中京区、東山区、南区、右京区、伏見区、西京区において10件を超えています。今後さらなる増加が懸念されます。感染性胃腸炎の感染経路はほとんどが手指や食品を介した経口感染です。手洗いの徹底が重要です。また便や嘔吐物からの二次感染に注意してください。症状として下痢、嘔吐、悪心、腹痛、発熱などをきたします。嘔吐、下痢による脱水症状に対し、乳幼児や高齢者では注意が必要です。早めに医療機関を受診するようにしてください。
インフルエンザの報告が第43週以降増加しています。全国的に定点あたりの報告数が1.39となり、流行開始の目安としている1.00を上回りました。今年もインフルエンザが流行シーズンに入ったと考えられます。京都府においても定点あたりの報告数が0.72と増加しており、今後数週間以内に1.00を超えることが予想されます。予防対策として、予防接種と咳エチケットが推奨されています。予防接種は、発症を抑える効果や重症化を予防する効果があるとされています。インフルエンザは、インフルエンザにかかった人の咳、くしゃみ、つばなどの飛沫と共に放出されたウイルスを、鼻腔や気管など気道に吸入することによって感染します。周囲の方々のために咳エチケットを心がけてください。また手洗いも予防に重要です。
咽頭結膜熱の報告がさらに増加しています。特に京都市南区、伏見区において定点あたりの報告が3件を超え、警報が出ました。咽頭結膜熱は手指を介した接触感染や飛沫感染で拡がります。38度を超える高熱で発症し、喉の痛み、目の充血・眼脂・流涙・眼痛が3〜5日間程度持続します。潜伏期間は5〜7日とされています。手洗いやうがいの徹底、またタオルや食器を共有しないことが予防に重要です。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が1件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が1件、麻しんが2件報告されました |
■基幹定点
無菌性髄膜炎とマイコプラズマ肺炎が各1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が19件報告されました