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RSウイルス感染症の報告は先週とほぼ同程度で推移しています。例年これから増加することが多く、引き続き手洗いとうがいの励行を心がけるようにしてください。
日本脳炎の感染の報告がありました。日本脳炎ウイルスに感染した主にコガタアカイエカに刺されることで感染します。感染者の発症率は0.1~1%と推定されており、そのほとんどは不顕性感染です。潜伏期は6〜16日で、高熱を発し、痙攣・意識障害に陥ります。発症してからは対症療法以外に治療法はなく、致死率は20%程度、約半数には重篤な後遺症が残ると言われています。予防は、コガタアカイエカを避けることと、ワクチン接種です。感染症流行予測調査として、ブタの日本脳炎抗体保有状況が調査されています。現在九州、中国、四国で抗体保有率が高くなっており、注意が喚起されています。ワクチン接種は極めて有効であり、1967年のワクチン開始後、患者数は激減し、最近は年数人程度となっています。2005年に副作用の因果関係が否定できない事例が認められ、ワクチン摂取の積極的推奨が差し控えられましたが、2012年4月より新型ワクチン摂取の積極的推奨が再開されています。その結果、平成7〜18年度に生まれた方は、平成17〜21年度に日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃している可能性があります。母子手帳などをご確認いただくとともに、今後市町村からの案内に沿ってワクチンの追加摂取を受けるようにしてください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が4件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | デング熱と日本脳炎が各1件報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が1件報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が14件報告されました