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引き続き風しん患者の報告が多い状況が続いています。京都府下で21件(そのうち京都市内から18件)の報告があり、平成13年の第22週までの累積報告数は145件です。東京都を中心とした関東地方、大阪府を中心とした関西地方で多く報告されている傾向は変わらず、全国では第22週に682件の報告があり、累積では9408件となりました。
夏にはいわゆる「夏かぜ」と呼ばれるウイルス感染症が増加します。すなわち、咽頭結膜熱、手足口病、ヘルパンギーナです。咽頭結膜熱は6月下旬から8月下旬を中心に報告が多く、ヘルパンギーナ、手足口病は7月を中心として6〜8月に増加します。近年では2011年の手足口病の流行が記憶に新しいところです。(2011年は咽頭結膜熱、ヘルパンギーナも報告が多かった年でした。)咽頭結膜熱はアデノウイルスの仲間のうちアデノウイルス3型など、手足口病はエンテロウイルスの仲間のうちコクサッキーA16、A6型、エンテロウイルス71型など、ヘルパンギーナではエンテロウイルスの仲間のうちコクサッキーA2〜A6型 などが原因となります。いずれも予防のためのワクチンは無く、また原因ウイルスが一種類だけではないこともあり繰り返して罹ることがあります。発熱に加え、咽頭痛などで経口摂取が減る場合があります。夏の暑い時期でもあり、脱水症にならないようにこまめに水分を摂取するよう注意する必要があります。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が2件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 後天性免疫不全症候群が1件、風しんが21件報告されました |
■基幹定点
クラミジア肺炎が2件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が11件報告されました