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第18週、京都府においても風しん患者の報告が続いています。第18週は3件、今年の累計では56件となりました。
近畿地方においては、大阪府の報告患者の増加が突出しています。大阪府は週別の報告数で第16週に東京都を抜いて全国で最も多くなり、第18週までの累積報告数では東京に次いで全国で2番目に多くなっています。
全国における週別の報告数は、第16週(642件)以降、第17週(526件)、第18週(362件)と減少傾向にあります。昨年は第30週をピークに減少していきましたが、第44週から再び増加に転じ、以後年が明けて以降も増加が続いていました。風しんの流行は、春〜夏を中心として2〜3年続くと言われており、いったん減少しても、風しんに対する抗体を持つ人が少ないと再び増加する可能性があります。
また妊娠早期に妊婦が感染することで、赤ちゃんが先天性風しん症候群を発症する場合がありますが、昨年は全国で5例の報告があり、今年は既に5例報告されています。
風しんの予防接種は、2006年から一歳児、小学校入学前1年間の幼児に対し麻しん・風しん混合ワクチンとして定期接種しており、それ以外は任意接種となります。1回の接種で抗体が出来ないのは、おおよそ5%以下と考えられていますが、2回目の接種により抗体が出来る場合がほとんどです。風しんに対する抗体を持っているかどうかは血液検査で分かりますので、検査により十分な抗体価があれば予防接種を追加する必要はありません。ただ抗体を持っている方が、予防接種を受けても特別な副反応が起こるということもないですし、抗体価がさらに高くなることも期待できますので、予防接種前に抗体検査が必須というわけではありません。
妊娠を希望している方や妊婦さんのご家族、現在流行の中心となっている成人男性の方は、風しんワクチンの接種をご検討ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が1件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | つつが虫病が1件報告されました |
5類感染症 | 侵襲性肺炎球菌感染症が1件、風しんが3件報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が11件報告されました