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引き続きインフルエンザ患者の報告数は減少傾向にあり、定点あたりの報告数は全国で12.26、京都府では11.82でした。国立感染症研究所の報告によれば、今年第4週から第8週の5週間で最も多く検出されているのはA香港型(AH3)で約85%、B型は約14%で、その割合が増加傾向です。なお、新型インフルエンザとして2009に流行したAH1pdm09は約1%を占めるに過ぎません。一度インフルエンザに罹患しても、同シーズン中に他の型に罹患することもあります。手洗いや咳エチケットに引き続きご注意下さい。
なお、風しんが京都市内で2例報告されました。現在風しんが関東地方を中心に流行中で、報告数が増加傾向にあります。近畿地方では、大阪府と兵庫県が多くなっています。風しんはワクチン接種が予防に有効な疾患です。若い男性の方(*風しんウイルスに対する抗体を持っている割合が低く、現在の流行の中心となっている世代)や、妊娠を考えている女性の方(*妊娠時に感染すると胎児に感染して赤ちゃんが先天性風しん症候群に罹患する場合がある)、妊娠中の女性のご家族の方(*弱毒生ワクチンである風しんワクチンは妊娠中に接種が出来ないため、妊婦の周囲の人が風しんに罹患しないようにして、妊婦への風しん感染のリスクを下げる)は予防接種をご検討ください。
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が5件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | レジオネラ症が1件報告されました |
5類感染症 | 風しんが2件報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が8件報告されました