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第5週、インフルエンザの定点あたりの報告数は全国で3週続けて減少し、16.31となりました。関東地方では警報が解除された都県も出ています。京都府では第7週17.01と2週続けて減少しています。
患者数はまだまだ多く、シーズン後半にはB型インフルエンザが増える傾向があります。B型インフルエンザウイルスは主にヒトに感染し、大きな変異をせず流行は局所的にとどまり大流行にはつながりにくいと考えられています。症状のみでA型、B型の区別ができるわけではありませんが、腹痛や嘔吐などの腹部症状や筋炎はB型に多いと言われています。B型の症状が軽いというわけではなく、重症化することもありますので同様に注意が必要です。
今季A型インフルエンザウイルスに感染しても、B型に対する抗体ができるわけではなく、同じシーズン中にB型にも感染することもあります。引き続き自らの感染予防、また周囲への感染拡大予防のため、手洗い、咳エチケットを心がけ、体調を整えるようにしましょう。
なお、風しんの報告数が引き続き増加しています(第7週76人 全国で147人)。関東を中心とし、次いで大阪府、兵庫県での報告が多くなっており、特に東京での報告が突出しています(第7週 60人、第1〜第7週の累積 369人)。 風しんは大人が罹患すると、発熱や発しん、関節痛など症状が強く現れることが多いとされています。
また妊婦が感染すると、胎児に感染し、先天性風しん症候群の原因になる場合があります。現在、中1年生相当、高校3年性相当の方への定期接種(この年代への定期接種は今年度末までの5年間限定の措置です)が行われていますが、成人の方も風しんの予防接種をしていない方、特に妊娠可能な女性とそのご家族は、予防接種をご検討ください。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が1件報告されました |
3類感染症 | パラチフスが1件報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が1件報告されました |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が3件報告されました