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感染性胃腸炎の報告が増加傾向です。原因としてはノロウイルスなどウイルスによる胃腸炎が多くなります。また引き続きRSウイルス感染症の報告が多い状態が続いています。A群溶血性連鎖球菌感染症が増加傾向で、例年よりやや多く報告されています。水痘も例年同様に報告数が増加傾向です。
ノロウイルスは1〜2日の潜伏期の後に嘔吐、下痢などの急性胃腸炎の症状を引き起こしますし、食中毒の原因としても知られています。予防のためのワクチンはありませんが、多くの場合は発症しても軽症で済み、数日のうちに自然に改善します。しかし、幼児や高齢者などでは嘔吐・下痢にともなう脱水に対し点滴を必要とすることもありますし、稀に重症化することもあるので軽視はできません。ノロウイルスは感染力が強く、感染者の吐物や便などに触れた手を介してウイルスが口に入ったり、汚染された食品を口にしたりすることで感染します。ノロウイルスは環境中でも生き続けることが可能で、ウイルスを含む吐物などが乾燥し塵状となって浮遊し感染源となることも考えられています。胃腸炎症状改善後も数日から1週間程の間は便中にウイルスが排出されるので、症状改善後にも二次感染に対する注意が必要です。
厚労省では、ノロウイルスに関するQ&Aをまとめています。ノロウイルスに関するQ&Aを参照してください。
アルコール消毒はインフルエンザウイルスには有効ですが、ノロウイルスやロタウイルスはアルコールで不活化されません。手洗いは、誰でも行うことができる感染症予防の基本ですから、手洗いを習慣にしましょう。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が3件報告されました |
3類感染症 | 報告がありません |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 梅毒と風しんが各1件報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が6件報告されました