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感染性胃腸炎の報告は34週に引き続いてやや増加していますが、京都府では例年8月から10月は1年間の中で報告が少ない時期であり、11月〜12月になってから本格的に増加します。
なお、第35週、腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されています。腸管出血性大腸菌感染症は夏季に報告が多くなりますが、冬季の報告が稀というわけではありません。普段から手洗い、食品の衛生に気を付けるようにしましょう。
また風しんが1件報告されました。京都府では1週当たり1〜3件の報告が断続的にあり、今年はこれまでに累計で30例です。全国の報告件数をみると、これまでのところ第30週(7/23〜7/29)が最も多かったのですが(108件)、第35週の全国の報告件数は65件とまだまだ多い状況が続いています。
風しん患者は春から初夏に多くなるといわれていますが、今後も注意が必要です。主に関西、関東からの報告が多く、関西では大阪府、兵庫県で、関東では東京都、神奈川県で多くなっています。他の地域では、愛知県や福岡県、沖縄県でも報告が目立ちます。34週までの累計では、男性1012件、女性321件と男性が女性より3倍以上多く、男性のなかでは20歳代から40歳代が多くなっています。
風しんの流行は数年続くと言われています。風しんはワクチンで防ぐことができる疾患ですので、ワクチン接種を受けるようにしてください。
国立感染症研究所のホームページに『風しんに関するQ&A』が出ていますので、参考にして下さい。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が8件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 風しんが1件報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が6件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が10件報告されました