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第32週、夏季に流行する咽頭結膜熱、ヘルパンギーナ、手足口病は、全国的にピークを過ぎています。京都府でも同様です。
咽頭結膜熱は報告数に上下はありますが減少傾向。ヘルパンギーナは第29週をピークに減少。手足口病は、昨年報告数が過去10年間で最も多かったのですが、今年は逆に最も少なくなっています。
手足口病は、コクサッキーウイルスA16型やコクサッキーウイルスA10型、エンテロウイルス71型などが原因となる感染症です。口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いです。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどですが、エンテロウイルス71型によるものでは、稀な合併症である脳炎や急性髄膜炎が多くなることが知られています。
流行するウイルスの型は国によっても、また同じ国でも毎年同じとは限りません。
例えば日本では、2008年にはコクサッキーA16型が、2009年にはコクサッキーA6型とエンテロウイルス71型が、2010年にはエンテロウイルス71型が、2011年にはコクサッキーA6型が、2012年は全体として報告数が少ないですが、コクサッキーA16型が主な原因ウイルスとなっています。
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が7件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が1件報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 報告がありません |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が7件報告されました