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第26週、感染性胃腸炎の報告数は引き続き低下傾向です。ヘルパンギーナは引き続き増加傾向、咽頭結膜熱は昨年同様多く、手足口病は報告数の多かった昨年とは対照的に少ない状況が続いています。
なおA型溶血性連鎖球菌感染症は、例年この時期報告数が減少していきますが、26週は前週より増加しており注意が必要です。
さて咽頭結膜熱はアデノウイルスによる感染症で接触感染、飛沫感染で拡がります。患者は小学校低学年までの小児が多く、集団発生することもあります。原因となるアデノウイルスには複数の型(1〜7型など)がありますが、主に3型です。
ただ今年はこれまでのところ2型が多く検出されています。38度を超える高い熱で発症し、咽頭炎・結膜炎が生じて、喉の痛み、目の充血(真っ赤になります)・眼脂・流涙・眼痛を訴えます。症状が出る期間は数日間(3〜5日間)ほどです。ウイルスに対するお薬はありません。咽頭痛が強いため食事はのど通りのよいものにして、また脱水にならないように注意してください。
また感染力が強いので、予防のためタオルや食器は共有せず、手洗いをしっかり行うようにしましょう。
腸管出血性大腸菌感染症の報告が続いています。暑い時期ですので、手洗いに加え食品の扱いに気を付けましょう。腸管出血性大腸菌、食中毒の予防については下記ホームページもご参照ください。
●腸管出血性大腸菌に関するQ&A
●食中毒に関する情報
分 類 | 報 告 |
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1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が13件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が3件報告されました |
4類感染症 | レジオネラ症が1件報告されました |
5類感染症 | アメーバ赤痢が2件報告されました |
■基幹定点
細菌性髄膜炎が1件報告されました
■眼科定点
流行性角結膜炎が9件報告されました