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第24週、腸管出血性大腸菌感染症が2例報告されました。昨年の同時期に比べて報告数は少ないですが、全国的に増加傾向にあります。例年夏季を中心に報告数が多く、今後注意が必要です。
大腸菌はありふれた細菌でヒトや牛などの動物の腸の中に存在していますが、大腸菌にはヒトに病気をおこす種類があり、その一つが腸管出血性大腸菌です。代表的な株はO157ですが、他にもベロ毒素を産生する株があります(O26 、O111など)。
ベロ毒素を産生する腸管出血性大腸菌に感染すると(腸管出血性大腸菌感染症)、産生されたベロ毒素により、血便、下痢、腹痛、発熱が生じます。合併症として、溶血性尿毒症症候群や脳症をきたす場合もあります。
充分加熱すれば、細菌は死滅し感染しません。しかし、調理の途中で調理器具や食品が汚染されたりして感染につながる危険もあり、加熱だけではなく、調理前、食事前の手洗いや衛生に留意した調理も重要な点です。
腸管出血性大腸菌、食中毒の予防については下記ホームページもご参照ください。
●腸管出血性大腸菌に関するQ&A(厚生労働省ホームページ)
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が13件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が2件報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 風しんが2件件報告されました |
■基幹定点
マイコプラズマ肺炎が1件報告されました
■眼科定点
急性出血性結膜炎が1件、流行性角結膜炎が5件報告されました