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第23週、感染性胃腸炎の報告数は前週より減少しています。また例年よりもA群溶血性連鎖球菌咽頭炎の報告数が多い状態が続いています。
これから夏季に向かうにつれ、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、手足口病の報告が増えてきます。いずれもウイルスによる感染症で、飛沫感染、接触感染で拡がります。いずれも昨年は例年より報告数が多くなっていました。原因となるウイルスは複数あり、咽頭結膜熱ではアデノウイルス3型や7型など。ヘルパンギーナや手足口病ではエンテロウイルスの仲間(ヘルパンギーナではコクサッキーウイルスA2、A3、A4、A5、A6、A10、A22型など、手足口病ではコクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型などが主な原因ウイルス)が原因となります。
一度発症しても、異なる型のウイルスに感染すれば同様の症状が出る場合があります。それぞれ特徴的な症状がありますが、咽頭結膜炎ではのどの炎症により、手足口病では口の水疱(水ぶくれ)、ヘルパンギーナではのどの水疱により、食事が摂りがたいほどに口やのどが痛むことがあります。ヘルパンギーナや咽頭結膜熱では高い熱が出ますし、流行する時期が気温の高い頃ですので、脱水にならないよう小まめに水分摂取をする必要があります。
なお、風しんの報告が続いています。京都府では3例の報告があります。現在兵庫県、大阪府、東京都、京都府、神奈川県の順に報告数が多くなっています。
風しんはワクチンにより予防可能な感染症であり、ワクチン未接種の方は男女を問わず(特に妊娠可能な年代の女性、20〜40代の男性)はワクチン接種をご検討下さい。
(国立感染症研究所の風しんに関するQ&Aが改定されています。ご参照下さい。)
分 類 | 報 告 |
---|---|
1類感染症 | 報告がありません |
2類感染症 | 結核が5件報告されました |
3類感染症 | 腸管出血性大腸菌感染症が3件報告されました |
4類感染症 | 報告がありません |
5類感染症 | 風しんが3件件報告されました |
■基幹定点
報告がありません
■眼科定点
流行性角結膜炎が3件報告されました