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RSウイルス感染症は、RSウイルスが原因となる呼吸器の感染症で、0~2歳の乳幼児に多い病気ですが、大人や高齢者も感染します。ほとんどの人が2歳までに一度は感染し、その後も再感染を繰り返します。
乳幼児では、特に初めての感染時に症状が重くなりやすく、細気管支炎や肺炎を起こすことがあります。一方、健康な成人は軽い風邪症状で済むことが多いものの、慢性呼吸器疾患や心疾患を持つ高齢者では重症化しやすいため注意が必要です。
現在、60歳以上を対象としたRSウイルスワクチンが承認されているほか、重症化リスクの高い小児向けの薬剤もあります。
また、妊婦向けRSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)については定期接種が全国で開始されます。(令和8年度~)。妊婦が接種することで作られた抗体が胎盤を通じて赤ちゃんに移り、生後間もない乳児を守る効果が期待されています。
以前は秋から冬にかけて流行する傾向がみられましたが、近年は流行の時期が変化し、夏季にピークを迎える年もあります。また、小規模な流行が長期間続く例もみられ、流行時期の予測が難しくなっています。
そのため、季節にかかわらず最新の流行状況を確認し、家庭や施設での対策を継続することが重要です。
潜伏期間は2~8日(典型的には4~6日)で、発熱、鼻水、咳などの風邪様症状から始まります。多くは数日のうちに軽快しますが、重症化すると咳が悪化し、呼吸が苦しくなるなどの症状が出現し、肺炎を引き起こす場合があります。
感染は主に以下の2つです:
空気感染はしません。
乳幼児では家庭内や医療機関内での感染、高齢者では長期療養施設での集団感染が問題となることがあります。
基本的な感染予防が最も重要です。
RSウイルスは子どもが中心に感染しますが、大人も感染し、気付かないうちに乳幼児へ感染を広げてしまうことがあります。家庭内でも基本的な対策が大切です。
以下の方は重症化しやすいため注意が必要です。
65歳以上の肺炎患者の約4〜5%はRSウイルスが原因とする報告もあります。
妊婦向け RSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)
定期接種が全国で開始されます(令和8年度~)。
詳細(実施医療機関、予診票など)は、国の通知に基づき各自治体から順次周知されます。最新情報は、お住まいの自治体のホームページ等をご確認ください。
60歳以上向け RSウイルスワクチン
薬事承認されており、重症化リスクのある高齢者に推奨されています。
※任意接種のため費用は自己負担(医療機関にお問い合わせください)。
治療方法
特効薬はなく、酸素投与や点滴など、症状を和らげるための対症療法が中心です。
受診の目安
以下の症状がある場合は早めの受診をご検討ください:
RSウイルス感染症に注意しましょう(外部リンク)(厚生労働省ホームページ)
RSウイルス感染症Q&A(外部リンク)(厚生労働省ホームページ)
RSウイルス感染症(外部リンク)(国立健康危機管理研究機構ホームページ)