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2010年(平成22年)解説 感染症について コメントバックナンバー |
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インフルエンザ |
昨年末、第50週から第51週にかけ、インフルエンザ患者さんの1定点あたりの報告数が全国で1.41から2.06と増加、京都府でも0.76から1.15と増加し流行入りの目安である1.0を超え、全国から1週遅れで流行入りしました。今後、本格的な流行期に入っていくものと考えられます。 (2011年1月11日更新) |
インフルエンザの場合、流行入りの指標は定点医療機関当たりの患者報告数が1.0以上になることです。第48週はインフルエンザの患者さんの定点あたりの報告数が1.0を超えた県、すなわち流行入りした県が特に九州において増加しています。京都府と近隣の府県では定点1.0を超えたところはありませんが増加傾向にあります。今後も流行入りする地域が拡がるでしょう。 (12月13日更新) |
全国的にインフルエンザの報告が増えてきています。特に北海道での報告数が多くなっています。昨年は別として、例年より早い段階で流行のピークに達する可能性があり、京都府でも今後さらに増加していくと予想されます。現時点ではA香港型が主体で推移しています。 (11月29日更新) |
今年は9月以降、昨年流行した新型インフルエンザウイルス(H1N1)だけではなく、昨年にはほとんどみられなかったA香港型インフルエンザウイルス(H3N2)の集団発生もあり、学年(学級)閉鎖などの対応がとられています。現時点で流行といえる発生数ではないものの、昨年を除けば例年よりも学年(学級)閉鎖が行われる時期が早く、例年よりも流行のピークが早くなる可能性もあると思われます。また昨年ほとんど報告のなかったA香港型インフルエンザウイルス(H3N2)に感染する方が増える可能性もあります。 (10月18日更新) |
10月から3価ワクチン(H1N1(2009)、A香港型、B型)、H1N1(2009)のみのワクチンの2種類がインフルエンザワクチンとして接種できるようになりました。 (10月4日更新) |
水痘(水疱瘡 みずぼうそう) |
京都府では、水痘(すなわち、水疱瘡 みずぼうそう)が47週から第2位に入っています。水痘は8〜11月には報告数が少なく、12月〜7月くらいに報告数が多い傾向があります。 (12月20日更新) |
ノロウイルス感染症 |
ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生事例が多くなっています。発生のピークは例年12月となることが多く(ただし2009/2010シーズンは2010年1月にピークがずれました)、今年は2006年に次ぐ多さとなっています。 (12月6日更新) |
冬には感染性胃腸炎が流行します。その原因の一つにノロウイルスがあります。最近ノロウイルス感染の集団発生の事例が報道されていますが、これから増加していくと思われます。 (11月8日更新) |
感染性胃腸炎 |
感染性胃腸炎は特定の原因菌ないし原因ウイルスによる胃腸炎を示しているのではなく、種々のウイルスや細菌などによる胃腸炎を一括して扱っている、いわば症候群としての呼び方です。いろんな病原体が原因としてありうるわけですが、大体一定の発生パターンを示しており、例年ピークが冬と春ころにあります。病原体分離の結果からは、初冬に始まるピークはノロウイルスが、春にみられるピークはロタウイルスが主な原因と考えられます。アデノウイルスも胃腸炎の原因になりますが、同じウイルスでもノロウイルスやロタウイルスのように、とくに特定の季節に多いということはないようです。また夏期には食中毒による感染性胃腸炎が増えます。カンピロバクター、腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌などが挙げられます。 (9月6日更新) |
感染症予防 手洗い |
感染性胃腸炎が増加しています。「感染性胃腸炎」は、ウイルスや細菌による胃腸炎で特定の原因によるものを指すわけではありません。冬季にはノロウイルスが原因の一つとなっていますが、ここのところ集団感染の事例が増えてきています。 (11月22日更新) |
RSウイルス感染症 |
RSウイルスは、大きくA、Bと二つのタイプに分かれ、遺伝子的にさらに細かいグループに分かれます。感冒の原因ウイルスの一つで、冬期に(とくに都市部で)流行します。ほとんどの感染者が乳幼児で、全感染者のうち1歳以下が75%ほど、4歳以下が95%ほどを占めています。生後6ヶ月ほどは、お母さんからの抗体(移行抗体)が乳児を種々の感染から守りますが、RSウイルスに対しては不十分であるため生後6ヶ月までであってもRSウイルスに感染するおそれがあるのです。 (11月15日更新) |
レジオネラ症 |
今週はレジオネラ症の報告がありました。今年16例目で、昨年1年間では11例の報告がありました。 (11月1日更新) |
A群溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)による病気:A群溶連菌咽頭炎、劇症型溶連菌感染症 |
A群溶血性連鎖球菌(A群溶連菌)による病気は、A群溶連菌咽頭炎や猩紅熱、丹毒、膿痂疹、産褥熱、劇症型溶連菌感染症などがありますが、今回はA群溶連菌咽頭炎、劇症型溶連菌感染症を取り上げます。 (10月26日更新) |
細菌性赤痢 |
赤痢とは「赤い下痢」、すなわち「粘血混じりの下痢」ということです。ちなみに、白っぽい下痢が特徴である、ロタウイルスによる胃腸炎には、「白痢」という表現も用いられていました。 (10月8日更新) |
麻疹(はしか) |
麻疹、すなわち“はしか”は麻疹ウイルスが原因の感染症です。京都府ではこれまで10例の報告があります。軽い病気と思われることもあるかもしれませんが、日本では過去「命定め」といわれ命が助からないこともある病気として知られていました。確かに医療の進歩により致死率は低下しましたが、先進国における麻疹の致死率は約0.1%ですし、世界的にみれば年間十数万人の死亡が報告されており、発展途上国における小児の主な死亡原因のうちの一つになっているのです。感染力が非常に強く、感染すればほとんどの人(90%以上といわれています)に症状が出るうえ、感染者の約30%に何らかの合併症を生じうることも、この疾患が恐れられる要因になっています。合併症としては、ウイルス性肺炎、細菌性肺炎、中耳炎、クループ症候群、脳炎、亜急性硬化性全脳炎(英語の略語ではSSPE: subacute sclerosing panencephalitis です)が知られています。このうちSSPEは稀な合併症で10万人に1人くらいの発症といわれていますが、麻疹に罹って数年以上の経過(平均7年)を経て発症する脳の病気で、数カ月から数年という時間をかけて知的能力・運動能力が奪われてしまう予後の悪い疾患です。厚生労働省で難病特定疾患の一つに挙げられ研究が進められています。 (9月28日更新) |
結核 |
さて、厚生労働省は毎年9月24日から9月30日を結核予防週間として、結核の正しい知識の普及啓発を図ることにしています。京都府でも保健所で結核健康相談や講習会、また関係団体と協働し啓発活動などを例年行っています。 (9月21日更新) |
結核はかつて国民病とまでいわれ、死因の第一位でしたが昭和25年以降罹患率は減少しています。現在結核は治療可能な病気になり、2008年には死因第25位まで低下していますが、それでも24,760人もの新規の患者の発生があり(罹患率は人口10万対19.4)、WHOの定義では中蔓延国(人口10万対で10以上100未満)にあたります。決して過去の病気とは言えない現状です。 (8月23日更新) |
マラリア |
マラリアはハマダラカの仲間によって媒介されたマラリア原虫によって起こる疾患で、高熱が特徴です。ヒトに感染するマラリア原虫は4種類で、熱帯熱マラリア原虫、三日熱マラリア原虫、四日熱マラリア原虫、卵形マラリア原虫があり、それぞれ熱帯熱マラリア、三日熱マラリア、四日熱マラリア、卵形マラリアの原因となります。とくに熱帯熱マラリアは早期に治療を開始しないと重篤な経過をたどります。過去には、日本でも国内発生がみられましたが、1960年以降は、ほとんどが輸入例で国内発生はほとんどありません。しかし、WHOによれば世界的には感染症による死亡原因の第5位を占め、2008年には2〜3億人が罹患し、70万〜100万人が死亡しています。マラリア感染の可能性のある国は主にアフリカ、アジア、南アメリカの109カ国におよび、WHOで治療、予防対策が進められています。 (9月13日更新) |
流行性耳下腺炎 |
流行性耳下腺炎は、近年は4年毎に流行しており、今年は過去3年間よりも発生数が多くなっています。 (8月31日更新) |
流行性角結膜炎 |
流行性角結膜炎はアデノウイルス(いくつかの型が原因として知られていますが、主にD群である8型、19型、37型)による疾患です。 (8月31日更新) |
アメーバ赤痢 |
今週、アメーバ赤痢の報告が1件ありました。2010年は京都府では今までに17件の報告がありました。 (8月16日更新) |
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