京都の女性医師へインタビュー
~子育てでパワーアップ~
― Q.現在の仕事内容や勤務形態について、教えてください。
育児短時間勤務で外来や検査、入院主治医を担当しています。京丹後市立弥栄病院で勤務してから2回出産したこともあって、今年で勤務9年目になりました。今年5才と3才の男の子が2人いて、元気いっぱいです。(H27.7現在) |
― Q.妊娠中の働き方、出産、職場復帰はどのようにされましたか?
妊娠中体調が思わしくなくて長期入院し、体力回復期間も含め育児休暇を1年以上いただきました。ありがたかったです。ただ、長いブランクになってしまって、その間にガイドラインが変わったことにとまどったり、救急患者様への素早い対応などの感覚が戻るまでとても時間がかかりました。職場復帰の際には、上級医の外来診療に付かせて頂いたり、研修医が症例発表する院内カンファレンスに参加させてもらったのがとても役に立ちました。 |
― Q.仕事中、お子さんはどうされていますか?
今は自宅近くの保育園に預けています。弥栄病院にも託児所はあって、およそ3才以下の子どもを対象にしています。朝保育園に送るのは私が、夕方のお迎えは夫がしています。
― Q.周囲の理解、助けはありましたか?
復帰後から今も短時間勤務制度を利用させていただいています。その制度によって当直を免除してもらっています。月に1回のオンコールのみです。やはり、同僚への罪悪感というか中途半端であるという思いはあります。次男の育休後、院長がとにかく最大限の配慮と応援をしてくださって、それが本当にとてもありがたかったです。いったん辞めようかと悩んだ時期もあったんですが、短時間勤務を利用する前提で院長や事務長からお話しいただけたので続けることができました。
― Q.仕事と子育ての両立で工夫していることはありますか?
特にありません(笑)。両立できているんでしょうか(笑)。ただ自然と、仕事と家事をしっかり分けてメリハリをつけるようになりました。仕事中は家のことを思い出さないし、逆に、平日にお休みを1日もらっているので、その日に家事をまとめてやっています。 |
― Q.北部の子育て環境はどうですか?都市部との違いはありますか?
京丹後市では必要があれば保育園に入園させてもらえてるようです。また、屋外で思いっきり遊べる場所が身近に多くあって、就学前の子育てには最高の環境だと思います。 |
― Q.子育て中の女性医師等がより働きやすくなるために必要と思われる支援策はありますか?
支援策ではありませんが…病院全体が子育てに対して優しい雰囲気になるといいなと思います。男性医師は育児休暇や短縮勤務制度を利用しにくいと聞きますし、職場の理解がないととても悩むと思います。 |
― Q.これから子育て期を迎える女性医師へメッセージがあれば教えて下さい。
キャリアアップの時期と出産・育児の時期は重なりがちです。でも、子育てをすると底力がつくし、効率的にできるようになることもあります。何より子どもがいることはパワーアップになりますよ。 |