更新日:2024年12月5日

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株式会社鎌電(京都市右京区)

【事業内容】太陽光発電システム施工工事・防火設備工事事業・防災設備工事事業。エレベーター取付工事事業・その他電気設備工事事業

企業HP:https://www.kama-den.co.jp/(外部リンク)

【京都ゼロカーボン・フレームワーク計画及び実績】

基準年度:評価の対象となる排出の量6.9トン

(計画)1年度目(令和5年度):評価の対象となる排出の量6.6トン(-4.3%削減)

(実績)1年度目(令和5年度):評価の対象となる排出の量4.4トン(-36.2%削減)

優良事例紹介概要(株式会社鎌電)(PDF:269KB)

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「電力価格高騰対策がきっかけに大きく二酸化炭素排出量削減に成功」

Q.京都ゼロカーボン・フレームワークを利用する前から事業活動の脱炭素化に関心はありましたか?

従業員に節電、ごみの分別等など働きかけはしていました。新社屋建設時に、オール電化、LED化、開口部にはペアガラスの導入などを行いました。空調はエネルギーコストの低い空調設備を導入しました。

Q.資金調達の手段として「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を選択したきっかけは何でしょうか?また、担当金融機関とどのように連携しましたか。

運転資金を調達するにあたって、より条件の良いの資金調達手段を金融機関に日頃から相談していたところ、「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を紹介していただきました。

たまたまその時期に、電力価格高騰による電気代の値上がりが悩みの種になっており、省エネだけでなく、新社屋建設時に計画していた太陽光発電設備の導入を実施しようと考えていました。

その折、ご紹介いただいた「京都ゼロカーボン・フレームワーク」が、弊社の太陽光発電を導入する計画と合致したことが、「京都ゼロカーボン・フレームワーク」による調達を決めた理由になりました。

融資元の金融機関からは、本店の担当者が「京都ゼロカーボン・フレームワーク」の趣旨や制度について説明に来られました。また、計画書等の作成も支援をいただきました。

Q.数値目標を達成するために行った具体的な取組を教えてください。又、効果が高かった取組は何でしょうか?その際、国・行政等の支援(省エネ診断アドバイス、補助金等)を活用しましたか。

社屋の屋根に11.07kW・パワーコンディショナー9.9kWの太陽光発電設備を導入しました。

補助金はタイミング的に間に合わなかったので、全額自己負担で導入しました。FITによる売電収益が目的ではなく、自家消費して電気代を安くすることが目的で、若干ですが、余剰売電も行っています。

太陽光発電導入効果は一目瞭然で、電気料金が大きく下がりました。特に冬場の暖房による電気代が削減できたことは、太陽光発電設備を導入して良かったと思っています。また、日中の電力使用量のピークカットにもなるので、電気料金の削減に寄与していると思います。

さらに、「中小企業経営強化税制」による節税にもなりました。

 

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社屋屋根に導入された太陽光発電設備

 

Q.さらなるCO2排出量削減に向けて今後の取組予定はありますか。

蓄電池の導入や電気自動車の導入が考えられます。

弊社は電気工事業ですので、災害時などの緊急事態発生の場合、自治体の要請があれば、すぐにでも復旧工事に行かなければなりません。そんな時、自社が停電で機能しないという事態は避けなければならないので、蓄電池導入による停電時対応は有効だと考えています。

 

(取材日:令和6年10月16日)

 

京都ゼロカーボン・フレームワークとは

京都府では、地域金融機関等とともにESG投融資を促進し、府内企業の脱炭素化を支援する全国初の仕組み「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を構築しました。

<本フレームワークの特徴>

  • 特定事業者制度で定める目標削減率と同等水準のCO2排出量削減の達成により金利優遇
  • 府内企業がSLLを組成する際に必要な第三者評価に「特定事業者制度」を準用
  • 上記制度に基づく報告書等を府に提出すれば、第三者評価に要する費用負担なくSLLが組成可能

「京都ゼロカーボン・フレームワーク」の利用について

お問い合わせ

総合政策環境部脱炭素社会推進課

京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町

ファックス:075-414-4705

datsutanso@pref.kyoto.lg.jp