地域脱炭素・京都コンソーシアム > 中小企業における排出量削減に向けた優良事例 > 濵田プレス工藝株式会社 京都工場(宇治田原町)

更新日:2024年12月18日

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濵田プレス工藝株式会社 京都工場(宇治田原町)

【事業内容】金型プレス・塗装、電子機器組立

企業HP:https://www.hmd-hamada.co.jp/(外部リンク)

【京都ゼロカーボン・フレームワーク計画及び実績】

基準年度:評価の対象となる排出の量1,665.7トン

(計画)1年度目(令和4年度):評価の対象となる排出の量1,593.0トン(-4.4%削減)

(実績)1年度目(令和4年度):評価の対象となる排出の量1,384.0トン(-16.9%削減)

(実績)1年度目(令和5年度):評価の対象となる排出の量1,361.6トン(-18.3%削減)

優良事例紹介概要(濵田プレス工藝株式会社)(PDF:283KB)

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「脱炭素経営で新規顧客獲得に成功」

Q.京都ゼロカーボン・フレームワークの「計画」と比べ「実績」において、二酸化炭素排出量が10%以上削減されています。削減のために実施された具体的なお取組を教えてください。

弊社は創業以来、産業安全と地球環境に目を向け、事業活動に取り組んで参りました。

具体的な取組としましては、2000年にいち早くISO14001の取得、2023年より太陽光発電の本格利用を開始しています。PPA方式で京都工場建屋屋根に導入した太陽光発電設備は、太陽光パネル239.76kW、パワーコンディショナー150kW、積載率は159.84%になり、京都工場の総エネルギー使用量の5.6%、電力だけで見ると、8.6%を賄っています。

また、2022年に稼働を開始した三重県名張市の弊社工場で「仕事の最適化」に取組み、大型製品は名張工場、その他は京都工場で行うなど、製造工程が効率的になったことも二酸化炭素排出量削減に寄与していると思います。

更に、「全拠点不良0」を目標に不良撲滅運動に取り組むことで、ピーク時より年間815kgの二酸化炭素排出量削減となりました。不良ゼロになれば、1.6トンの二酸化炭素削減が期待されます。

京都ゼロカーボン・フレームワークは金融機関から提案いただき、当社のビジョン及び事業活動を非常にマッチする手段と判断して採用しました。

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Q.京都ゼロカーボン・フレームワークに取り組むことにより、サプライチェーンのステークホルダーの評価や取引先企業、顧客等の評価に変化はありましたか?

二酸化炭素排出量削減は、ビジネスにも良い影響を与えています。ある案件では環境負荷低減やコスト低減、納期短縮が評価され、新規参入でありながらメインサプライヤーに位置づけていただきました。

また、新規取引先であるメーカー様への企画提案の際、弊社の脱炭素社会への取組も提示したところ、高評価をいただき、メイン機種を受注するに至る案件もありました。

ステークホルダー様からは、環境への取組に対するヒアリングがあるため、サプライヤーとして二酸化炭素排出量削減に取り組まないとビジネスチャンスの喪失になると考えています。逆に言えば、環境への取組は営業ツールとして有効な手段となっています。

Q.さらなる二酸化炭素排出量削減に向けて今後の取組予定はありますか。

弊社の技術と製造で脱炭素社会創出に寄与できることを他社様にご評価いただいたことで、新規事業のお引き合いもございます。また、大学等との研究開発事業も展開しており、DX/GXなどの社会課題解決に向けて取組を加速させております。

また、更に太陽光発電設備を導入し、再エネ比率を上げていくとともに、現在進行中の不良品ゼロ目標を達成できるように進めて参りたいと思います。

 

(取材日:令和6年11月28日)

京都ゼロカーボン・フレームワークとは

京都府では、地域金融機関等とともにESG投融資を促進し、府内企業の脱炭素化を支援する全国初の仕組み「京都ゼロカーボン・フレームワーク」を構築しました。

<本フレームワークの特徴>

  • 特定事業者制度で定める目標削減率と同等水準のCO2排出量削減の達成により金利優遇
  • 府内企業がSLLを組成する際に必要な第三者評価に「特定事業者制度」を準用
  • 上記制度に基づく報告書等を府に提出すれば、第三者評価に要する費用負担なくSLLが組成可能

「京都ゼロカーボン・フレームワーク」の利用について

お問い合わせ

総合政策環境部脱炭素社会推進課

京都市上京区下立売通新町西入藪ノ内町

ファックス:075-414-4705

datsutanso@pref.kyoto.lg.jp