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けいはんな学研都市では、都市建設当初から研究機関の整備とともに住宅開発が同時に進められ、研究機関の集積に加え、産学公と住民の連携による実証・開発が進められてきました。
こうした基盤をもとに、平成22年~次世代エネルギー社会システム実証プロジェクトを皮切りに、ICT等の新技術の活用により都市機能やサービスを効率化・高度化し、都市の抱える諸課題の解決を図る「スマートシティ」に取り組んでいます。
年月 | 主な取組 |
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R4.8 | R5.1 |
内閣府によるデジタル田園都市国家構想推進交付金の公募に申請していた「けいはんなサステナブルスマートシティ」事業が、デジタル実装タイプ(TYPE 1/TYPE 2)にそれぞれ採択され、TYPE 1で、データ流通取引市場の整備、TYPE 2で、スマートライフサービスの実装などとともに、データ連携基盤を整備。 |
R4.7 | けいはんな学研都市が世界のスタートアップ企業と繋がります~グローバルスタートアップピッチ(KGAP+Batch7)in 京都を開催。 |
R4.6 | デジタル田園都市国家構想推進交付金の採択。 |
R1 | R5 |
「スマートけいはんなプロジェクト」が国土交通省の「スマートシティモデル事業」に選定(73地域応募→15地域選定)。ラストワンマイルモビリティを始め多様な交通手段の確保と、その先にあるサービスの予約・決済が可能な「学研都市型MaaS・α」の実現を目指す。 |
H30 | |
府内観光周遊を促進するため、総務省の「データ利活用型スマートシティ推進事業」を活用し、SNS連動デジタルサイネージを府域全域に設置。また、「京都ビックデータ活用プラットフォーム」を構築し、データ利活用を促進。 |
H30.3 | |
公共交通へのモーダルシフトを推進するため、環境省補助金「低炭素化に向けた公共交通利用転換事業」を活用し、けいはんな学研都市において連節バス「YELLOW LINER華連(イエローラインかれん)」の運行を開始。 |
H29.6 | H29.9 |
省電力化と防犯対策を図る「街灯スマート化モデル実証事業」を木津川市で実施。(この成果をふまえ、「けいはんな記念公園」や「嵐山公園」にスマートライティング、LPWA(省電力広域ネットワーク)付きの環境センサーを設置。) |
H28.10 | R2.3 |
「けいはんなリサーチコンプレックス事業」が国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「リサーチコンプレックス推進プログラム」に採択。脳科学をテーマに、国内外の機関と連携し、異分野融合研究開発、人材育成、事業化支援を一体的に推進。 |
H28.3 | |
けいはんな学研都市と京都駅を結ぶ「直通バス」の実証実験を開始。H30年10月から本格運行に移行。 |
H27.5 | |
国から無償譲渡された旧「私のしごと館」を活用し、研究機関や企業が入居する研究開発拠点として「けいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)」を開設。 |
H26.1 | |
国内外の企業、自治体との交流によるネットワーク形成を推進する「京都スマートシティエキスポ」を初開催(以後、現在まで毎年開催)。 |
H23 | H27 |
「けいはんな学研都市ヘルスケア開発地域」が 文部科学省の「地域イノベーション戦略支援プログラム」として選定。ICTの活用による無意識生体情報の計測及び検査によるヘルスケアシステムの構築に取り組む。 |
H25 | |
関西電力(株)のグループ会社が精華・西木津地区で一般家庭約700世帯での年間電気使用量を発電する「けいはんなメガソーラー」を開設。 |
H22 | H26 |
「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」が、日本 版スマートグリッドの構築を目指す「次世代エネルギー社会システム実証地域(経済産業省)」に選定(20地域応募→4地域定)。 HEMS(14軒)や、BEMS(けいはんなプラザ)、EV(100台)の導入、約700戸を対象にした大規模電力デマンドレスポンス実証等の実施により、対象エリアでCO2の35%削減を達成。 |
内閣府によるデジタル田園都市国家構想推進交付金の公募にあたり、本府が申請していた「けいはんなサステナブルスマートシティ」事業が、デジタル実装TYPE 1/TYPE 2にそれぞれ採択されました。本事業は、けいはんな地域において、住民・企業・研究機関等が連携し、デジタル技術やビッグデータを活用することで、地域に暮らす人が幸福を感じる(Well-being)スマートシティの実現を目指すものです。
TYPE 1においては、データ流通取引市場を整備、TYPE 2においては、スマートライフサービスを実装するほか、データ連携基盤整備を行います。
デジタル田園都市国家構想推進交付金(けいはんなサステナブルスマートシティ事業)の概要
スーパーシティ構想は、AIやビッグデータなど最先端技術を活用し、複数分野にわたるスマート化の取組を暮らしに実装することで地域の社会課題を解決し、未来社会を先行実現するものです。
けいはんな学研都市では、平成28年度に国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)から「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」の採択を受け、脳科学をテーマに、国内外の機関と連携し、異分野融合研究開発、人材育成、事業化支援を一体的に推進する「けいはんなリサーチコンプレックス事業(外部リンク)」に取り組んできました。
5年間にわたり事業展開を実施した結果、産業支援機関をはじめ国内外433機関等とのグローバル連携ネットワークを構築するとともに、7つの新規会社の設立、12件の企業内プロジェクトの創出、約12億円の投資獲得という成果を得たところです。
プロジェクト名:i-Brain×ICT「超快適」スマート社会の創出 グローバルリサーチコンプレックス
提案自治体:京都府
中核機関:公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構
開発期間:2016年10月1日~2020年3月31日(FS期間:2015年12月1日~2017年3月31日)
成果報告書はこちら(外部リンク)、研究シーズショーケースはこちら(外部リンク)
さらに、事業終了後の令和2年6月に「けいはんなリサーチコンプレックス推進協議会(外部リンク)」を設立し、リサーチコンプレックス事業の成果を継承・発展させ、関西文化学術研究都市を中心に国内外の産・学・官・金(金融機関)・住(住民)の連携の下で、最先端の研究開発、社会実証、事業化、人材育成を統合的・自律的に展開し、様々な社会課題の解決に資するグローバルなオープンイノベーション拠点形成を目指して取組を進めております。
また、事業化支援(起業家やスタートアップを支援)する仕組みとして「けいはんなグローバルアクセラレーションプログラムプラス(Keihanna Global Acceleration Program Plus: KGAP+)」(外部リンク)と「グローバルピッチングサイト‘STARTUPS’」等を構築しております。
京都スマートシティエキスポ運営協議会では、平成25年度から、AI(人工知能)やIoTに関する専門家をお迎えしての講演や、国内外の企業・団体等の出展のほか、先進自治体の取組の紹介などを行う「京都スマートシティエキスポ」を開催しています。
スペイン・バルセロナが世界展開する「スマートシティエキスポ世界会議」との連携のもと、国内外の企業、自治体との交流によるネットワーク形成を通じて、京都及びけいはんな学研都市の産業振興とスマートシティの情報発信により、持続可能な開発目標(SDGs)が目指す「『誰一人取り残さない』持続可能で多様性と包摂性のある社会」の実現に貢献します。
スペイン・バルセロナをはじめ、世界レベルでのスマートシティの交流、先端企業によるスマートシティセミナーを通じたビジネスマッチング、さらには、全国の自治体から最新の取組紹介や世界レベルでのスタートアップが集まるピッチ会等、これまで培ってきた「けいはんな学研都市」をフィールドにスマートシティを切り口に「オープンイノベーション」を創出しています。
過去に開催した「京都スマートシティエキスポ」各回の概要、報告書(外部リンク)
KYOTO SMART CITY EXPO(YouTubeチャンネル)(外部リンク)
※過去の一部セミナー等は、上記YouTubeにて配信しておりますので、いつでもご覧いただけます(チャンネル登録もお願いします)。
公益財団法人関西文化学術研究都市推進機構を総合調整機関とする「けいはんな学研都市ヘルスケア開発地域」は、平成23年度に、文部科学省、経済産業省、農林水産省の3省合同による地域イノベーション戦略推進地域「国際競争力強化地域」に選定され、併せて文部科学省の「地域イノベーション戦略支援プログラム」の採択も受けました。
“心と体の健康を守るヘルスケアシステムの開発”を通してイノベーションを継続的に創出し、ヘルスケアクラスターを構築することを地域イノベーション戦略に掲げており、「無意識生体計測&検査によるヘルスケアシステムの開発」のテーマに取り組みました。その結果、査読論文103件、特許等出願49件、試作品37件、新商品10件、新企業1件等、木津川市等で「健康キャラバン」等の地域実装を実現しました。
事業期間
平成23年度~平成27年度
●参画機関
【学】奈良先端科学技術大学院大学、大阪大学、京都府立医科大学、奈良県立医科大学、同志社大学、大阪電気通信大学、産業技術総合研究所関西センター
【産】関西経済連合会
【官】京都府、大阪府、奈良県
【金】南都銀行、京都銀行、関西文化学術研究都市推進機構
●H24取組報告(PDF:322KB)(地域イノベーション戦略支援プログラム実施地域(国際競争力強化地域))
H25取組報告(PDF:783KB)(地域イノベーション戦略支援プログラム実施地域(国際競争力強化地域))
H26取組報告(PDF:398KB)(地域イノベーション戦略支援プログラム実施地域(国際競争力強化地域))
H28取組報告(PDF:356KB)(地域イノベーション戦略支援プログラム実施地域(国際競争力強化地域))
けいはんな学研都市では、平成22年度に経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」に選定されたことを受けて、平成26年度までの5年間、産学公住の連携のもとに、日本版スマートグリッドの構築に向けて、「けいはんなエコシティ次世代エネルギー・社会システム実証プロジェクト」に取り組んできました。
その結果、大規模デマンドレスポンス実施等により、住宅等から排出されるCO2量を35%削減するとともに、夏季のエネルギー消費量を40%削減。学研都市で生み出される先進技術等を活用しながら、エネルギーの地産地消による「新都市開発型」のエコシティモデルのスマートコミュニティの構築に向けた取組を推進しました。
次世代エネルギー・社会システム実証マスタープラン(PDF:1,648KB)
プロジェクト中間報告(PDF:2,457KB)(平成26年5月19日)
プロジェクト最終報告(PDF:1,218KB)(平成28年6月7日)
参考:記事掲載「通信ソサエティマガジンno.18[秋号]2011」(PDF:2,316KB)
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