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知の京都- 近藤良久さん(株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)適応コミュニケーション研究所)

けいはんな学研都市立地企業、スマートシティ関連企業、けいはんな学研都市付近で開催されるイベント・史跡等を紹介するページです。

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オープン・イノベーション

(2024年5月28日、文化学術研究都市推進課 足利)

ミーティング風景

開発されたマルチ・ダイバーシティ通信の活用について、府内企業さんを集めて意見交換を行いました。

メッシュやローカル5Gとの違い

改めて認識が深まりました。

  • 一般の「メッシュ」は、ONE to ONEの連続、すなわち、1つのアクセスポイントから情報を受け取るアクセスポイントは1つと設定されていて、ダウンした際に初めて他のアクセスポイントに切り替わるのに対し、「マルチ・ダイバーシティ通信」は、常時複数のアクセスポイントと繋がり合っているので、安定して速い、遅延がないということ。
  • 「スターリンク」は木陰など遮蔽物の影響を受けるし、「ローカル5G」も周波数帯を独占的に使うためにその調整が必要で、コストも一般的に数千万円かかるのに対し、「マルチ・ダイバーシティ通信」は、アクセスポイントを、いわば「手軽に」置いていけばいいものであるということ。

ロボットの円滑・統合制御等への展開

その結果、ロボット関係では、一般的には「0.1秒」くらいの遅延までは、割と許容範囲とされる感覚がありますが、それを大幅に下回るレベルで安定しています。

これを用いれば、例えば次のようなことが可能になりそうです。

  • 収穫ロボットの円滑なリモート操作
  • 街のスマートポール(センサー)間通信による移動ロボット等の自己位置把握
  • 無線制御(無線給電)化によりワイヤーを無くした360度回転できるアームロボット

 

マルチ・ダイバーシティ通信

(2024年5月1日、文化学術研究都市推進課 足利)

通信機器

マルチ・ダイバーシティな通信技術を開発されていると聞き、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)適応コミュニケーション研究所(外部リンク)の近藤良久博士にお話をおうかがいしました。

複数チャネル・複数アクセスポイント

「事前テストではうまくいったのに、イベント本番では通信が混雑してうまくいかなかった」ってこと、よくありますよね。ロボットを動かすにせよ、DXを進めるにせよ、通信の安定化は、大きな課題です。

通信の仕組み

そんな中、通信安定性を大幅に向上させた、マルチ・ダイバーシティ(MD)な通信技術を開発されました。その特徴は次のとおりです。

  • 周波数軸上のダイバーシティ:複数のチャンネルを同時に用いる「マルチチャンネル伝送」
  • 空間的なダイバーシティ:複数のアクセスポイントと同時に送受信する「マルチポイント通信」
  • 時間軸上のダイバーシティ:冗長パケットを効率帝に送信

手軽で高性能(安定・低遅延)

しかも無線LANの手軽さそのままで、性能を発揮できるということで、ある実証結果を見ても、結果は一目瞭然です。

結果比較

既に様々なイベントでもロボットの安定運用をサポートされています。このような研究は他にもありましょうが、製品化まで完成度を高めておられます。

研究参画企業募集!

だから、例えばWifi、5G、ローカル5G、さらにはなんなら低軌道衛星通信などをマルチにアクセスする、なんてことも可能になります。

一緒に研究に参画、協力してくれる企業様を求めておられます(京都府としても「けいはんな万博」「POST万博シティ(けいはんな学研都市のスマートシティ化実装)」を進めていく中で、大変重要だと考えています)。ぜひ、ご関心のある企業様は、ATRまたは京都府文化学術研究都市推進課・足利までご連絡ください。

お問い合わせ

商工労働観光部文化学術研究都市推進課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4842

bunkaga@pref.kyoto.lg.jp

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