山城広域振興局
ここから本文です。
食中毒の原因は、微生物、自然毒、化学物質などがあります。
この中で、最も多く発生するのが、微生物(食中毒菌)によるものです。微生物による食中毒を予防するには、食中毒菌を「つけない、ふやさない、やっつける」という三原則を守ることが大切です。
次のことに気をつけて、食事を安全においしくいただきましょう。
注※ノロウイルス流行期には、次の「ノロウイルスによる食中毒にご用心」も併せてご参照下さい。
全国で発生した食中毒事件上位を占めるのがノロウイルスによるものです。このノロウイルスは、二枚貝の内臓で中腸腺と呼ばれる部分に濃縮・蓄積され、食中毒は、生ガキ(牡蠣)の消費が増える冬場に多く発生しています。
このウイルスの感染経路はほとんど経口感染ですが、100個以下というごく少量で感染・発病を起こすことがあり、空中に漂ったウイルスでも感染すると言われています。反面、感染しても発病しない健康感染者も認められています。
次のような感染ケースが考えられています。
潜伏期間(感染から発症までの時間)は、24~48時間で、主症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度(38度以下)です。通常これらの症状が1~2日続いたあと治癒し、後遺症はありません。
現在、このウイルスに効果のある抗ウイルス薬はありません。体内のウイルスは失活化せずに、便中に約2週間ほど排泄され続けます。よって、この間の対処が二次感染防止に重要となります。
この食中毒は、少ないウイルス量で感染するので、ごくわずかなふん便や吐物が付着した食品でも多くの人を発症させます。
下痢や嘔吐の症状がある場合や症状が回復しても約2週間は、食品を取扱う作業に注意が必要です。また、健康感染者も認められていることから、小児や高齢者介護における汚物処理など、生活環境においてもノロウイルスに感染しないよう自覚を持つことが重要です。
春になると動物たちの行動が活発になり始め、繁殖しやすくなります。飼い猫の不妊・去勢手術をせず放し飼いにしたり、かわいそうだからと野良猫にエサを与えることが、結果として望まない子猫の繁殖につながってしまいます。
また、放し飼いになっている猫は、庭を荒らしたり、フン尿をまき散らす近所の厄介者になり、頻繁に保健所へ捕獲処分の依頼があります(猫は法的に捕獲できない旨説明してお断りしています)。
猫は室内で飼われていないと交通事故にあったり伝染病にかかったりしやすく寿命が短いと言われています。
本当に猫のことを思いやる気持ちのある方は室内飼育を考えていただき、野良猫にエサを与えている人はその行為自体が野良猫を増やす原因になっていることを理解し、不妊・去勢手術を考えていただくようお願いします。
なお、室内飼育に関する詳しいパンフレットは保健所に置いてあります。
お問い合わせ
山城広域振興局健康福祉部 乙訓保健所
向日市上植野町馬立8
電話番号:075-933-1151
ファックス:075-932-6910