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大麻とはアサ科の一年草です。大麻の花や葉には「THC(テトラヒドロカンナビノール)」という脳に作用する成分が含まれており、大麻を乱用すると心身に様々な悪影響があります。
違法薬物である大麻は「野菜」「クサ」「ハッパ」などの隠語で呼ばれています。名前に惑わされないように気をつけましょう。
大麻は脳に作用し、心身に様々な悪影響を及ぼします。また、使用を繰り返すうちに、自分の意志ではやめられなくなる「依存」状態に陥る危険があります。
知覚の変化 | 時間や空間の感覚がゆがむ |
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学習能力の低下 | 短期記憶が妨げられる |
運動失調 | 瞬時の反応が遅れる |
精神障害 | 統合失調症やうつ病を発症しやすくなる |
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IQ(知能指数)の低下 | 短期・長期記憶や情報処理速度が下がる |
薬物依存 | 大麻への欲求が抑えられなくなる |
大麻の成分を抽出・濃縮した「大麻リキッド」「大麻ワックス」や、大麻成分を含む「大麻クッキー」「大麻チョコレート」など、大麻は様々な形態で流通しています。誤って口にして体調不良で救急搬送された事例も発生しています。
一見して大麻とわからないことがあるかもしれませんが、怪しいものには絶対に手を出さないでください!
インターネット等では大麻に関する誤った情報が氾濫しています。間違った情報に流されず、正しい知識で判断しましょう。
大麻は有害です。脳に作用し、使用すると時間・空間のゆがみや学習能力の低下など、心身に悪影響を及ぼします。また、乱用を続けると、精神障害や知能指数の低下などが引き起こされ、社会生活に適応できなくなることもあります。
合法性と安全性はまったく別問題。大麻の使用が合法化されている国もありますが、合法化の理由は「犯罪組織による流通を防ぐ」「合法化して国が管理する」などです。危険性は全世界共通の認識で、日本よりも厳しい刑罰をする国もあります。
大麻含有成分「THC」には依存性が確認されています。依存とは、脳への影響で自分の意志ではやめられなくなった状態のことです。大麻に依存すると、無意識のうちに大麻が最優先の状態に変わってしまい、日常生活が破綻してしまうケースがあります。
大麻使用のきっかけは「好奇心」「不安」「友達から誘われた」「仲間はずれが怖くて」などの気持ちの面があげられます。しかし、「少しだけなら」「いつでも止められる」と軽い気持ちで使用すると、気づいた時には大麻から抜け出せなくなってしまいます。
大麻の誘惑に対してはきっぱりと断る勇気と態度で臨みましょう。
大麻の乱用は自分の将来を台無しにするだけでなく、家族や友人などの周りの大切な人も不幸にします。困ったこと、悩みごとがあったら、家族や学校の先生など周囲の信頼できる大人に相談してください。
薬物依存の当事者やそのご家族・ご友人のための電話相談窓口
TEL:075-644-7184(NPO法人京都ダルク内)
相談日時:月曜~金曜 午後1時~4時(祝日、12月29日~1月3日を除く)
本府では、依存症に係る医療提供体制を整備するために、依存症専門医療機関を選定しています。
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