令和5年度第1回山城北地域保健医療協議会・山城北地域医療構想調整会議合同会議の概要
1.開催日時
令和5年7月31日(月曜)午後2時~4時
2.開催場所
山城広域振興局1階大会議室
3.出席者
別添名簿のとおり
4.会議概要
(1)京都府保健医療計画(山城地域版)の見直しについて
- 資料1、地域における主な課題と対策(山城北地域)新旧対照表により事務局から説明
(主な発言)
【地域包括ケア(在宅医療)】
- 新病院(100床)では、予め感染症発生時は個室化、陰圧対応できるよう設計しており、2025年4月に開院を予定している。
- 病床配分について、決定までの経過報告がない。山城北地域では回復期機能が不足し、その機能を充実することで、協議会・調整会議で同意を得たはずである。新興感染症対応にすることは異論ないが、医師会にも経過を説明して欲しい。
→病床配分については医療審議会で審議、決定した。配分に当たり委員から新興感染症にも対応できる病院が必要とのご意見があり、再度、各病院に調整し、決定した。
- 地域で議論された計画の内容は府議会等に報告・審議されることになるのか。
→医療審議会での本体の京都府計画の議論の中で、京都府計画として府議会での報告案件となっている。
【5疾病】
◆がん
- 京都府が必ずしも他府県と比較してがん死亡率が高いわけではない。がん検診受診率向上に向けた取り組みは必要であるが、検診受診率と死亡率がパラレルになるわけではない。
◆脳卒中
- 血栓回収療法が実施できる、一次脳卒中センターの周知が必要ではないか。
- 消防においては血栓回収療法が実施可能な病院は把握しており、血栓回収療法が必要な患者かどうかの観察技術の習熟が課題
◆心血管疾患
◆糖尿病
- 重症化する前の対応が必要
- 市町が実施する健診結果で、糖尿病疑いと診断された者が、医療機関を受診していないのではいか。受診勧奨が必要
→糖尿病重症化予防については、早期対応が重要であることから、保健所においても重症化予防地域戦略会議を実施するなど取り組みを進めている。また、各保険者によって未受診者やハイリスク者などへの個別支援を実施されている。これらの事業について医療機関の先生方に知っていただき活用していただくことができればと考えている。
- 市町の会議や地区医師会の会議等で情報共有を行っている。健診の形態も人間ドック等多様化しており、対象者全体の把握が課題
- 受診状況等については、今後、マイナンバーカードが整備されれば把握できるのではないか。
◆精神疾患、認知症
(精神疾患)
- 山城北地域の課題については、ニーズ、データを数量的に分析し記載することで解決策が具体化される。
- 入院患者は減少しており、在宅での支援体制がますます重要。対策を実施する核となる医療機関と協議の場が必要
- 身体疾患合併症に関する記載があるが、アルコール依存症においては内科的治療と精神科的治療との協調に課題があり、現場では困っている。ぜひ協議の場を設けてほしい。
(認知症)
- 行動障害を伴う、せん妄への対応が大変
- 認知症サポート医の活動状況はどうか。活動が見えてこない。
- 認知症サポート医の推薦は地区医師会が行っており、宇治久世医師会でも多くのサポート医がいるが、活躍できるような場がない。今後、サポート医の連絡会のような仕組みを作りたい。
【5事業】
◆救急
- 管内には4つの休日急病診療所が設置され、一次救急の対応を行っているが、日祝の昼間のみの対応である。山城北管内の一次救急は救急病院での対応が圧倒的に多い状況である。夜間も含めて、一次救急の体系的な実施を検討して欲しい。
- 宇治久世医師会では今後、災害・救急を重点的に取り組む。例えば、ドクターカー派遣について協定の見直しを行っており、市町との協定の見直しも必要となるので、相談を行っていきたい。
◆災害
- 福祉避難所対応を含め、亜急性期までの災害マニュアルの見直しを行っている。
- 管内の災害拠点病院は2病院とも、浸水想定区域に立地している。市町の計画では、避難所の指定を水害時と地震時を分けて記載して欲しい。
→山城北管内では14病院/24病院が浸水想定区域にある。市町や施設と連携して対応する。
◆周産期・小児
◆へき地
◆新興感染症
(2)外来医療における紹介受診重点医療機関の公表について
(主な発言)
→国の外来機能報告から集計
(3)医師等の働き方改革について
(4)地域医療提供体制データ分析チーム構築支援事業について
(主な発言)
- 新規開設の診療所の要否の判断につながるような地域の医療データについての情報提供をお願いしたい。
(配布資料)