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府道八幡城陽線の上津屋橋(流れ橋)は、木津川を渡河する人道橋で、橋長356.5mの日本有数の木造橋です。
梅雨や台風等がもたらす豪雨のため、川の水位が上昇すると橋板(床木)や橋桁(桁木)が流れ出すという独特の構造から流れ橋と呼ばれています。
観光名所としても有名ですが、地域の方々の日常生活にも利用される大切なインフラであり、府民の貴重な財産です。
また、流れ橋と周辺の浜茶の茶園は、京都府景観資産に登録され、さらに「日本茶800年の歴史散歩」の名称で文化庁の日本遺産にも認定されています。
近年、上津屋橋(流れ橋)では不審火による火災が多発しています。
不審火による火災 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 |
発生回数 | 2回 | 2回 | 1回 |
特に、令和6年10月21日発生した不審火による火災では、延長約17mに渡って燃え広がりました。主要部材である桁木や床木などが炭化し断面が欠損する大きな被害が発生し、通行できない状態となっため、復旧工事が終わるまでの間の約5ヶ月にわたり通行止めを余儀なくされました。工事は木津川流水部の瀬替えを伴う大規模なものとなり、約5千万円の多大な復旧工事費用を要しました。
府民の貴重な財産であり、木造橋であることを踏まえて、適切な利用をお願いします。
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