第4回「いただきます。地元産 」アクションプラン検討会議の開催結果概要
1開催日時
(1)日時 平成18年9月4日(月曜日)午後1時30分から3時30分
(2)場所 京都府職員福利厚生センター第2会議室
2出席者
検討メンバー7名他 府関係部局職員
<検討メンバー>
・秋津元輝 京都大学大学院農学研究科 助教授
・藤田武弘 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科 講師
・青木隆夫 有限会社ベネット代表取締役
・山岡祐子 株式会社白川書院取締役副社長(御欠席)
・十川洋美 京都府農業協同組合中央会常務
・永井菊博 全国農業協同組合連合会京都府本部本部長
・衣川佳典 匠の郷「やくの高原市」運営委員会会長
・谷口美智子 NPO法人「京・流れ橋食彩の会 」理事長 (御欠席)
・山田進 京丹波町産業振興課課長
3あいさつ
農産流通課 西口課長
4内容(主な意見)
朝市・直売所の経営力強化 / ふるさと加工食品の経営力強化 / 京都米の販売力強化に関する中間案に対し、委員から御意見をいただき、より具体的なアクションプランになるように検討した。
(1)魅力ある直売所づくり
- 魅力ある直売所づくりの方法として、販売品目が品薄の時に生産者間のネットワークによる生産物を融通しあう体制が必要である。
- 直売所を十把一絡げにするのではなく、販売形態(規模)ごとの課題に応じた支援が必要である。
(2)安心安全等に関する情報の提供について
- 直売所における安心安全に関する情報の提供は推進するべきである。しかし、生産者にとって、情報を正しく提供する上で、負担にならないシステムにすることが大切。
- 直売所リーダーは農薬取扱方法や土壌分析方法の研修等を積極的に受講し、安心・安全な農産物づくりを直売所会員に徹底させることが大切。
(3)経営力があり継続性のある直売所づくりについて
- 直売所のリーダーは、今のところ組織内部を上手にまとめてひとつの方向を示せる程度に止まっており、リーダーシップを持って朝市を大きくするんだという意気込みのある人にはなっていない。
- 直売所の担い手が高齢化しており、担い手の新規掘り起こしが必要である。
- 農外からの新規参入者がリーダーとなっている場合もある。リーダーには、販売戦略、人づくり等資質向上のための研修が必要。
(4)ふるさと加工食品の経営力強化
- 過去には農家の技術の蓄積が商品としてたまたま売れたパターンが多かったのではないか。今後は、地域に由来する商品の物語性のPRや包装パッケージの工夫など、農家の技術の向上と商品性を高める工夫を取り入れ、消費者に安心してもらえる商品づくりが必要。
- 施設整備より先ず販路開拓に支援が必要であろう。
- 行政やJAが加工団体と一緒に計画を立てているが、民間の販売企業も計画の段階から参画することで、責任持って売る方法を考えていけるのではないか。
- 商品に物語性はあっても衛生面・技術水準の低さが目につくものがある。
- ふるさと加工食品は原価が安ければ商品価格も値頃となり、流通しやすい。原料生産を拡大する対策が必要である。
(5)JA等によるアグリクラフト店について
- JAグループも積極的に多様な販売を考えているところである。
- アグリクラフトの意味は、京都市内に直売施設を作り、府民・市民・料亭・観光客を対象に加工品も含め京都府産品を売っていくということである。
(6)京都米について
- 消費者が何を求めているのか等、現状認識が大切である。
- 消費者に対して安心でおいしく値頃感のある京都米が届く取組が必要。