丹後広域振興局
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この区間におきましては以下の2つの特定建設工事共同企業体(JV)が工事を行います。
1 大手橋から中橋まで(西口・奥田JV)
2 中橋から京口橋まで(総進・西口JV)
どちらの工事も左岸側の護岸を施工しますが、先に右岸側の掘削を行っております。
これは左岸側が現在の護岸よりも前に出るため、川の通水断面が狭くならないように右岸側を切り下げて断面を十分に確保してから施工に当たるため行うものです。取り壊し作業や残土搬出といった作業を宮津小学校が夏休みの間に出来る限り行いたいと思っております。
騒音・振動など周辺の皆さまには大変な御迷惑をおかけしておりますが、御理解・御協力をよろしくお願いします。
中橋から上流を望む
7月22日(日曜日)の13時30分から16時まで上宮津地区公民館においてワークショップを開催しました。
当日は現地見学、参加者の自己紹介の後に、3つのグループに分かれて、“現在の大手川の良いところ、悪いところ”、“大手川が○○だったらいいな”という2つのテーマについて話し合い、まとめを各班で発表してもらいました。
ワークショップを終えた後のアンケートで「昔の川の様子を知ることが出来た。」、「大手川が自分たちの川だという意識を持てた。」、「川づくりは自分たちでつくっていくんだな。」など、大手川に対する意識・関心が強くなったというコメントを多くいただきました。次回も参加者の皆さんと一緒に上宮津の大手川について考えていきたいと思います。
ワークショップの様子
昔の大手川の様子を地元の人に聞いたときにこんな言葉が返ってきました。「うろ」とは木の穴や洞窟などの空洞のことを指す言葉で、漢字では「空・虚・洞」と書きます。川の「うろ」はどの漢字が正しいかわかりませんが、淵などで流水によってえぐられてできた川岸の窪みを「うろ」といいます。川のうろは上に竹や草が茂って水温が低く、昆虫や水生生物が豊富で、魚が身を隠したり、エサを取るのに最適な環境の場所となっています。
川に棲む魚にも流れの速い「瀬」を好む魚と流れが緩やかな「淵」を好む魚がいます。また、同じ魚でも、稚魚のとき、成魚や産卵の時では生息する場所が変わります。生物の生息には多種多様な自然環境が必要と言われています。
「うろ」のできる川は、川岸が土や草、木で覆われ、自然の状態そのままの川が残されている川です。おそらく「うろ」だけでなく、瀬や淵があって、植物や昆虫も多く、たくさんの種類の魚が生息しやすい川になっています。
川の改修では洪水対策が第一ですが、地元の方が言われる昔の大手川に少しでも近づけるよう、「うろ」ができるような生き物にやさしい川づくりを進めていきたいと思います。
「うろ」に集まる魚の稚魚
盛林寺橋左岸側橋台
どんな工事でも作業を始めるに当たり丁張りというものを現地に設置します。これは構造物がどの位置にどのような形状でできるかを示す仮設の立体的な目印のことです。
具体的には実際に現地で構造物の形状を原寸大で示すものであり、これにより施工の手法を検討したり作業を行うための目印となります。
また、丁張りは平面的な図面よりも完成後のイメージを的確に伝えることに非常に効果的なので工事説明会にも活用できます。このように丁張りによって工事関係者はもちろん、一般の方にも施工後のイメージを的確に伝えることができます。
大手橋から京口橋までの工事についての説明会で現地に大きな横断図を貼り付けた看板と大手川の完成断面の丁張りを設置しました。その中で今回施工する部分を赤で着色して説明しました。
実際にパラペット(特殊堤)ができる位置に丁張りを設置しました。
施工箇所の断面図を張り付けた看板及び現地に原寸大で設けた丁張り
このページの最上部の画像は、8月16日に開催された「宮津燈籠流し花火大会」の時の大手川と花火です。
この燈籠流し花火大会は、長い歴史があり多くの人に愛され親しまれてきました。集まった多くの人は、燈籠や花火に色々な思いで見つめていました。
新しく生まれ変わろうとしている大手川についても、同じように多くの人に愛され親しまれる河川になればいいなと思います。
皆さんも川にゴミを捨てたりするようなことがないよう、一緒になって豊かな自然環境や景観を守り残していけるよう、御理解と御協力をよろしくお願いいたします。
災害対策室 ダイヤルイン電話 0772-22-3243
お問い合わせ
丹後広域振興局建設部 丹後土木事務所
宮津市字吉原2586-2
電話番号:0772-22-3244
ファックス:0772-22-3250