丹後広域振興局
ここから本文です。
以下のとおり2件の工事説明会を開催しました。
現在、第3工区最上流で施工しております、農道橋の名称が地元自治会関係者の方により「新中橋(しんなかばし)」に決まりました! これまで地元では「中橋」と呼ばれていましたが、今回の架け替えに伴い、正式に名称を付けることになったものです。
また、橋銘板の文字は、上宮津小学校の児童の作品です。文字を書いた児童を始め、地域の皆様に親しみ愛される橋になればと思います。
工事は現在、鋭意進めておりますので、新橋の架設まで今しばらくお待ちください。
(新中橋の取り合い護岸工施工状況)
(上宮津小学校児童に書いていただいた橋名板の文字です。この文字をブロンズ製の橋名板に彫り込みます。)
上宮津地区におきまして工事に伴う通行規制を下記のとおり実施します。
(通行規制の説明図)
雪の話
今年は雪が全然降りませんね。1年前は大雪で大変だったのに、たった1年でこんなに違うとはまったく驚きです。雪が少ないと工事が順調に進み、私たちはありがたいのですが、残土処分をお世話になっている大江山スキー場では、営業ができない状況が続いており手放しでは喜べません。
宮津市内での平均降水量は、12月で約110ミリ、1月では約140ミリです。今年の1月の降水量は108ミリで平年の80パーセント弱です。ちなみに平成17年12月の降水量は何と340ミリでした。昭和38年の豪雪以来の大雪だったと言うだけあって、平年の3倍以上という降水量でした。
日本海側の河川では冬になると山に雪が降り積もることで、それが春の雪解け水となって川に流れ出します。この雪解け水は酸素をたっぷり含んでおり、川の生き物たちに春の息吹を伝えます。近年では地球温暖化の影響か日本特有の四季というものがわかりにくくなっています。私の場合、スキーはしませんが、寒い冬はコタツに入ってテレビを見るのが楽しみです。そのためにもやっぱり冬には雪が降ってくれなくちゃ困ります。
この冬の暖冬はエルニーニョ現象と関係があるとも言われています。そのエルニーニョも、この春には終息しそうだということで、
来年の冬はいつもの冬に戻ってくれそうです。
(2月2日の盛林寺橋付近)
【石積(いしづみ)】
前回は護岸の話をしましたが、今回は護岸の中でも一般的な「石積」の話をします。
「石積」は大きく「練(ねり)石積」と「空(から)石積」に分けられます。石を積み上げる時に、石と石の間をコンクリートで固めたものを「練石積」と呼びます。一方「空石積」は石と石を上手に組み合わせ、コンクリートなどで固めずに積み上げます。お城の石垣なども空石積です。
かつてはこの空石積が主流でしたが、戦後になって練石積みが増えてきました。特に近年では空石積はめっきり影を潜めてしまいました。空石積には高度な技術を持った職人さんが必要です。現在こういった職人さんは京都府ではほとんどいないそうです。川の工事では水の流れに対して崩れないものを造る必要があり、職人さんがいなければ安定した空石積はできません。
一方で川の環境を考えた場合、練石積より空石積の方が環境にやさしいと言えます。すき間があるため、魚を始めとする生物の隠れ場になりますし、土が溜まれば草が生えてきます。水も浸透し浄化機能も高まります。
こういった背景から新しい空石積が生まれてきました。「アンカー式空石積」とか「背面ネット一体型空石積」とか言うもので、石の裏面に穴を空けそこに鉄筋を差し込み、鉄筋の先端を金具や金網で止めることで石が崩れないようにしたものです。この工法の場合熟練した職人さんは必要でないため、一般の作業員でも石が積めます。
大手川では現場からたくさんの石が出てきますので、可能な限りこういった空石積の工法を使用し、環境への配慮を図るとともに安全にも配慮します。現場で空石積を見たからと言って「崩れるのでは」という心配は無用です。
(写真:背面ネット一体型空石積み工)
(大手川の練り石積み工の施工状況)
災害対策室 ダイヤルイン電話 0772-22-3243
お問い合わせ
丹後広域振興局建設部 丹後土木事務所
宮津市字吉原2586-2
電話番号:0772-22-3244
ファックス:0772-22-3250