丹後広域振興局
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地域の人々が天橋立をふるさとの財産として誇りを持ち、自分の言葉でその価値を語れるように、価値の共有共感を図る取り組みとして、地域住民を中心とした学習会「天橋立まなび舎塾」(第1回)を開催しましたので、その概要をお知らせします。
主催者を代表して、西川氏(天橋立を守る会副会長)が開会に当たってのご挨拶をいただきました。
はじめに丹後土木事務所から天橋立の松並木の保全対策などについてご説明いたしました。
天橋立の松の特性、富栄養化などの現状、保全対策についての取り組みなどを報告するとともに、宝物である天橋立を今後どのようにして守っていくべきかなどについて説明をさせていただきました。
続いて、籠(この)神社 禰宜(ねぎ) 海部穀成(あまべよしなり) 氏により「籠神社 神秘なる世界を訪ねて」と題して講演を行っていただきました。
海部氏からは、籠神社の由緒・由来等をDVDビデオとスライドにより大変詳しくご説明をいただきました。
国宝である家系図などについても詳しくご説明をいただき、籠神社の歴史や位置づけなど、大変複雑ではありますが、興味の尽きないお話でした。
その中でも、とりわけ興味深い話として、籠神社の鳥居に書かれている文字と画家雪舟が書いた国宝「天橋立図」に書かれている鳥居の文字が同じであることから、雪舟は実際に籠神社を詳しく知り、それを天橋立図に表現しているのではないかというお話でした。
また、工事中の掘削で見つかった直径80センチメートル程の栗の木で造られた鳥居が見つかり、それが天橋立図に書かれている鳥居ではないかと想像しているということでした。
平日の夜間にも関わらず100名近い参加がありました。
会場の皆さんは、天橋立の松の現状や丹後土木事務所の取り組み、また、籠神社の海部氏の貴重な講演に真剣に聞き入っていました。
今回は、まだ1回目であり、今後、様々な角度で天橋立にまつわる歴史といったお宝を探し出すとともに、将来に対する課題などを考えていくこととしております。
次開催以降も多くの方に「宝物である天橋立」について、様々な角度で知っていただき、一緒になって「美しい白砂青松の天橋立」を未来へ残していきたいと思います。
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