丹後広域振興局
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12月3日(日曜日)、「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう!」ワークショップ第3回を宮津市保健センターで開催しました。
今回のテーマは「模型を作ってプランを考えよう!」と題し、内容は以下のとおり行いました。
班ごとに出来上がった模型は、どの作品も参加された皆さん
の強い思いが伝わってくるものでした。
今回のワークショップは完結です。詳細は別途、ニュースでお知らせします。
(室内作業の状況)
(作品一例)
平成18年も残すところあとわずかとなりました。大手川に関する主なできごとを以下にまとめてみました。
本年は皆さんのご協力により大手川全体で概ね8割の用地買収が完了し、工事を開始することができました。
来年も本年同様、丹後土木事務所のホームページ、市役所前掲示板等により大手川に関する情報を積極的に発信していきますので皆さん、是非ともご覧ください。
大手川周辺で見られるチョウについて
「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう!」ワークショップに参加されていた西村元延さんに、御自宅(滝馬)周辺で見られるチョウのデータをいただきました。2003年から2006年にかけてのデータですが、何と32種のチョウを採集・写真撮影されたそうです。その他目撃したものを含めると38種ものチョウが確認されています。
モンシロチョウやアゲハ類など、誰でも知っているものばかりでなく、ヤマトシジミなどのシジミチョウ科、ルリタテハなどのタテハチョウ科、ジャノメチョウなどのジャノメチョウ科など半分以上は知らない名前です。写真を見ると、何となく見たことのあるものばかりですが、なかなか見分けはつきません。御存じの方もいらっしゃるでしょうが、チョウの幼虫には特定の食草・食樹というものがあります。例えばアゲハの幼虫の場合、カラスザンショウやミカンなど、ギフチョウはウマノスズクサ科のカンアオイ、オオムラサキならエノキというように、決まった食草があるそうです。大手川の改修では、現地の表土を処分せず再利用することで、チョウの食草が無くならないよう(特に意識はしていませんでしたが)注意しています。
今回のワークショップには、いろいろな趣味を持っておられる方々が参加されています。西村さんのようにチョウの採集を趣味としている人、チョウだけでなく昆虫採集全般を趣味としている人、バードウォッチングを趣味としている人など、その他にもたくさんおられます。そのおかげというか、私たちも今まで知らなかった知識が少しずつ蓄えられているような気がします。
河川改修を行うには、河川工学の知識だけではなく、魚や植物など生物の知識、流域の文化や歴史などの知識、果ては農業や林業などの知識までが必要と感じています。もちろん、私たちがそれだけの知識を一度に吸収することは不可能ですが、地域の皆様に知識不足を補っていただき、手を取り合って、より良い川づくりを進めていきたいと切に思っております。
【化粧型枠】
工事の進捗状況の中でもお知らせしていますように、河口部で施工するパラペット(16号参照)には化粧型枠を使用します。
コンクリートの構造物を製作する場合、コンクリートを流し込むための鋳型のようなものが必要ですが、それを通常「型枠」と呼んでいます。通常は木材で作り、コンクリートが固まったら取り外します。
我々も一般的には普通の型枠を使用していますが、普通の型枠を使用した場合、出来上がったコンクリート構造物はのっぺりとしており、無表情で冷たい印象を与えがちです。そこで、まちづくりとの連携や自然環境との調和など、景観への配慮が必要と認められる場合には「化粧型枠」を使用します。
「化粧型枠」とは、文字通り型枠に様々な化粧を施したものです。一般的にはビルの外壁など建築物に使用される場合が多いですが、その種類は多岐に渡り、「石積み風」「レンガ風」や果ては「木目調」などというものもあります。土木工事で使用される場合、前述の景観への配慮という理由以外にも、本当は木や石を使いたいのだが、構造上必要な強度を維持するにはコンクリート構造物でないと駄目な場合に、もとのイメージに近づけるために化粧型枠を使用することもよくあります。
大手川では石積みの上のパラペットに化粧型枠を使用します。やはり本物の「石積み」の上に「石積み風」のパラペットではどうしても本物に負けてしまいます。そこで、今回は「縦目地風」のデザインを使用し、石積みとはデザイン的に差別化を図っています。
(化粧型枠の事例)
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