丹後広域振興局

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台風23号の被害について

台風23号について(平成16年10月20日発生)

平成16年10月20日に上陸した台風23号により、宮津市上世屋では最大時間雨量51ミリ/時、総雨量385ミリに達するなど、各地で記録的な大雨を記録しました。

宮津市須津では最大瞬間風速46.8m/秒を記録したのをはじめとして、京都府北部全域で暴風が吹き荒れました。この台風23号が、京都府北部地域の生活基盤や産業にかつてないほどの甚大な被害をもたらしました。

浸水した街

山地に係る土砂災害と復旧状況

(1)土砂災害

日本は山が険しく川が急流であるため、常に山地災害の危険を抱えています。
これに加え、梅雨や台風に象徴される降雨量の多さが更に災害の発生を助長しています。

山地に係る土砂災害とは、これらの要因から山崩れや土石流などが発生し、雨水や巨石、流木などが混入した土砂が集落や国道などのライフラインに被害を及ぼすものを言います。

土砂災害を防ぐため治山ダム

山腹崩壊を防ぐための法面

 

   

スリットダム

 

(2)林道災害

林道とは、森林の適正な維持管理、効率的な林業経営等を支えるための施設です。
台風23号により、丹後管内の林道112路線のうち、43路線に大きな被害がもたらされました。

 

大風呂線(与謝野町岩滝地内)の復旧前、復旧後

 

(3)造林地被害と復旧状況

植栽されたスギ・ヒノキがなぎ倒され、木材を生産することを目的とした森林に大きな被害がもたらされました。また、内山のブナ林をはじめとする広葉樹も各地でなぎ倒されました。

 

   

折れた木や倒れそうな危険な木を伐採

 

丹後広域振興局管内の被害状況

 

丹後地方森林災害の被害額


市街地の被災状況

 

道路が崩壊

土砂崩れの勢いで車が逆さに・・・・

 

災害は忘れた頃にやってくる

平成16年10月20日に京都府北部をおそった台風23号は15名もの尊い命を奪っただけでなく、京都府内でも総額106億円にも及ぶ林地被害をもたらしました。

その台風が丹後地方を襲ってから、早10年以上の月日が過ぎ、当時の甚大な河川や山腹の被害も、多くの方々の昼夜を分かたぬ努力や協力により復旧しました。

しかしながら平成16年以降も毎年のように梅雨前線豪雨や台風により、丹後地方でも小規模な災害が起こっています。全国的に見ても、また世界的に見ても近年の地球温暖化による異常気象や地震により、毎年のように多くの尊い命が失われています。

昔から災害は忘れた頃にやってくると言われます。当時のことを時には振り返って、災害時の備えを家族や職場や学校などで話し合うことも大事ではないでしょうか。

丹後広域振興局森林保全係では、森林の防災機能や土砂災害の仕組みについて出前講座を実施しています。実験装置を使った、目で見て解りやすい講座です。地域の集会や学校で活用していただき、森林の機能を理解するとともに災害への備えを身につけていただける機会になればと考えています。

出前講座についてはこちら「がんばれ!治山くん」森のおもしろ講座

 


<京都府の災害情報>
京都府ではホームページで災害に関する情報を提供しています。
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管内各市町の災害情報を確認することが出来ます。
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お問い合わせ

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