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平成19年2月27日(火曜日)13時から15時45分まで
中丹広域振興局 第1会議室
【専門委員】
寺島 泰(京都大学名誉教授)<座長>
岩嶋 樹也(京都大学教授)
高田 志郎(財団法人京都工場保健会理事)
山田 秀和(京都府立大学大学院教授)
横山 卓雄(同志社大学名誉教授)
【京都府】
中丹広域振興局長
中丹東保健所長
環境技術専門監 ほか
【舞鶴市】
市民環境部長 ほか
前回会議における主な意見とその対応状況について、事務局から説明及び報告を行った。
これまでの取組状況及び今後の対応について、事務局から報告を行った。
・大気の環境濃度(二酸化硫黄)の常時監視を継続
・鉛精錬工場からの排出防止の徹底(※新設の脱硫装置が適正に稼働するよう指導)
(ア) 新たな汚染の発生防止対策
・鉛精錬工場等に係る運搬車両からの飛散防止対策の徹底
・鉛精錬工場からのばいじんの排出防止対策の指導
(イ) 汚染土壌対策(立入制限、盛土等の措置)
・高濃度の箇所(概ね基準の10倍以上の箇所)については、平成18年11月から立入制限等の緊急対策を実施し、現在も継続中
・今後は、汚染の程度、接触の度合い、周辺環境への影響等の観点から総合的なリスク評価を行い、土壌の入れ換え、盛土・舗装、立入制限等の措置を必要に応じて実施
(ウ) 汚染原因者の特定
・鉛精錬工場及びバッテリー解体工場以外の事業所の関与の有無等について、過去の汚染の状況も含めて調査し、引き続き原因者の特定を進める。
・原因者に対しては、その寄与の度合いに応じて、応分の責任を果たすよう求める。
(エ) 地下水の監視
・平成18年3~4月、周辺で確認された井戸水(24箇所)を検査し、安全を確認したところであるが、今後も井戸水検査を再度実施する予定
(オ) その他の取組
・住民に対し、汚染問題に関する安心・安全情報を引き続き提供
・住民が更に宅地等の安全確認を希望する場合には、府が土壌調査等を実施し、住民の安心・安全を確保
海域の底質については、環境基準などの設定がないため、対策のベースとなる基準は明確ではないが、今後、必要な対策について検討
(ア) 魚介類
湾内で採取され、市場に出荷された魚介類(季節性に応じて延べ22種類)について、平成18年6月から定期的に鉛濃度を調査し、安全を確認
(イ) 農産物
引揚記念館の周辺農地で栽培されている農産物(延べ15箇所、野菜・米など6種類)について、鉛の含有量調査を実施(平成18年2~4月、11月)し、安全を確認
(ア) 健康相談窓口の設置
住民からの健康相談に対応するため、中丹東保健所に相談窓口を引き続き設置
(イ) 健康診断等の実施
これまで記念館職員、周辺住民等(延べ128名)に対し健診を実施した結果、全員異常なし。今後も希望する住民に対して、引き続き健診を実施
ア 引き続き総合的な環境対策を進めていくこと
イ 汚染土壌対策に関しては、汚染の程度を基本とした評価方式と、さらに汚染土壌への接触の度合い、周辺環境への影響を加味した評価方式を検討する必要がある。
ウ 海域の底質対策に関しては、対策の指標を考えるに当たって海水による溶出試験の実施を検討する必要がある。また、仮に覆砂をする場合、その効果について検討する必要がある。
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