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京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。
サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。
鶏肉や豚肉から、バンコマイシンという抗生物質に耐性のある腸球菌（いわゆるVRE）が検出されることがあります。人が食品とともに摂取することで健康被害が発生するおそれもあり、輸入品から検出されることがあるため、府内に流通する輸入品を中心に検査を実施しています。
京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。
これらの検査結果については、下記のとおり、定期的に公表しています。
・サルモネラ属菌
サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。
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検体の種類 |
検査部位 |
検体数 |
原産地 |
|---|---|---|---|
|
鶏卵 |
卵内部 |
13 |
府内産13 |
|
鶏卵 |
卵殻表面 |
15 |
府内産15 |
・サルモネラ属菌及び一般細菌数
サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。また、鶏卵内部の一般細菌の数を確認しましたが、各検体とも、1gあたり30（cfu）以下であり、食品衛生法上問題はありませんでした。
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検体の種類 |
検査部位 |
検体数 |
原産地 |
|---|---|---|---|
|
鶏卵 |
卵内部 |
2 |
府内産2 |
|
鶏卵 |
卵殻表面 |
2 |
府内産2 |
サルモネラ属菌とその細菌数について、府内産液卵を検査しましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は検出されませんでした。一般細菌数は下欄のとおりであり、細菌数は少ない結果でした。結果として、各検体は食鳥卵としての成分規格を満たしていることが確認されました。
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検体の種類 |
検体数 |
原産地 |
一般細菌数 |
|---|---|---|---|
|
液卵（殺菌全卵） |
1 |
府内産 |
32（／g） |
|
液卵（殺菌卵白） |
1 |
府内産 |
30以下（／g） |
|
液卵（未殺菌卵白） |
1 |
府内産 |
150（／g） |
（参考）
食鳥卵の成分規格
殺菌液卵はサルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。
未殺菌液卵は細菌数が検体1gあたり1.000.000以下でなければならない。
・バンコマイシン耐性腸球菌
バンコマイシン耐性腸球菌について、輸入豚肉の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。
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検体の種類 |
検体数 |
原産地 |
|---|---|---|
|
輸入豚肉 |
10 |
米国産7、カナダ産3 |
・バンコマイシン耐性腸球菌
バンコマイシン耐性腸球菌について、府内産及び府内に流通する輸入豚肉の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。
| 検体の種類 | 検体数 | 原産地 |
|---|---|---|
| 豚肉 | 10 | ブラジル産5、府内産5 |
・サルモネラ属菌及び一般細菌数
サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。また、鶏卵内部の一般細菌の数を確認しましたが、各検体とも、1gあたり30（cfu）以下であり、食品衛生法上問題はありませんでした。
| 検体の種類 | 検査部位 | 検体数 | 原産地 |
|---|---|---|---|
| 鶏卵 | 卵殻表面 | 3 | 府内産3 |
| 鶏卵 | 卵内部 | 3 | 府内産3 |
サルモネラ属菌とその細菌数について、府内産液卵を検査しましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は検出されませんでした。一般細菌数は下欄のとおりであり、細菌数は少ない結果でした。結果として、各検体は食鳥卵としての成分規格を満たしていることが確認されました。
| 検体の種類 | 検体数 | 原産地 | 一般細菌数 |
|---|---|---|---|
| 液卵（殺菌液卵） | 1 | 府内産1 | 30以下（／g） |
| 液卵（未殺菌全卵） | 1 | 府内産1 | 46（／g） |
（参考）
食鳥卵の成分規格
・殺菌液卵はサルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。
・未殺菌液卵は細菌数が検体1gあたり1.000.000以下でなければならない。
・ノロウイルス
府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。全ての検体から検出されませんでした。
| 検体の種類 | 検体数 | 採取海域 |
|---|---|---|
| マガキ | 4 | 久見浜湾 |
・リステリア菌
1980年代に欧米諸国で生乳、サラダ、ナチュラルチーズなどの食品が感染源となったリステリア症が相次いで報告されました。リステリア菌は自然界に広く分布しており、4度以下の低温でも増殖が可能なため注意が必要です。
www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/06.html（外部リンク）（厚生労働省HP妊婦の方へ）
府内を流通する輸入ナチュラルチーズについて検査しました。全ての検体から、リステリア菌は検出されませんでした。
| 検体の種類 | 検体数 | 原産地 |
|---|---|---|
| ナチュラルチーズ | 10 | 米国産3、オーストラリア産6、フランス産1 |
・ノロウイルス
府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。4検体全てから、ノロウイルスG1及びG2を検出しました。カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導等を行いました。
| 検体の種類 | 採取海域 | 検査結果 |
|---|---|---|
| マガキ4検体 | 舞鶴湾 | ノロウイルスG1及びG2を全ての検体から検出 |
・バンコマイシン耐性腸球菌
バンコマイシン耐性腸球菌について、府内産及び府内に流通する輸入鶏肉の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。
| 検体の種類 | 検体数 | 原産地 |
|---|---|---|
| 鶏肉 | 15 | 府内産10、ブラジル産4、米国産1 |
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