ここから本文です。
平成27年12月4日(金曜日)
京都府庁福利厚生センター 3階 第4・5会議室
伊藤 悦子委員、江口 藤喜雄委員、木原 由佳里委員、田野 照子委員、
築山 崇委員、常見 俊直委員、西岡 正子委員、橋本 博文委員、長谷川 清隆委員、
藤井 圭美委員、村井 琢哉委員、籾山 昭恵委員 計12名
京都府教育庁指導部 川村指導部長 丸川教育企画監
京都府教育庁指導部社会教育課 阿部課長 他11名
計14名
0名
(1) 「京都府教育振興プラン」の見直しについて
(2) 「平成28年度社会教育を推進するために」の策定について
(3) その他
川村指導部長挨拶
① 平成27年度「京都府教育振興プラン」の見直しについて
□説明(丸川教育企画監)
□質疑応答
○詳しく丁寧に説明いただいた。今の報告に関して何か意見いただきたいが、いかがか。振興プランには検討中とあるが、決定か。
→検討会議や本日の会議でも意見をいただき、12月議会で報告し、最終は1月の教育委員会で確定する。大きな変更は難しいが、本日の意見も可能な限り反映させたい。
○「学習機会の充実」と「サポート体制の充実」について、P.25を参照するように説明があったが、そのように注釈を入れたらどうか。全部につけるわけではないが、注釈を入れることでより明確になるのではないか。提案である。
○説明を受け、関連のあるところは注釈を入れたらどうかという提案をいただいたので、ご検討をお願いしたい。
→プラン全体の内容がすべて絡み合っているので、すべてに注釈を入れることになり、かえってややこしくなり難しい。
→前回の会議で、細かいところでいくつかご意見をいただいていた。例えば、「インターネット」に「など」を付けたほうが、限定されなくていいのではないかというご意見をいただいた。原案は「など」を付けていたが、様々な言葉に「など」が付いてしまうのでまとめて「など」を最後につけている。包括的に使いたい。例示を入れた方がよいという意見も検討したいが、これについても細かくなりすぎないようにしていきたい。ご理解いただきたい。
○参考までにP.38の「キャリア教育の推進」で社会教育的な記述で付け加えていただいているが、表現が雇用の状況や社会制度とあるが、「雇用の状況」は具体的だが、「社会制度」は広すぎる表現ではないか。例えば「職業に関する社会制度」にするなど表現の一工夫が欲しい。
○P.19の「基本方針」にある「主体的・協働的」についてだが、「協働的」は学校教育を念頭においているが、そこでの協働(コラボ)とはどういうイメージなのか。子ども同士が相互に関わり合うという意味なら協働(コラボ)は意味が違うように思う。学びの場面で先生だけではなく地域の人等が関わるというイメージなら協働(コラボ)になると思うが、今のままだと子ども自身が協働(コラボ)するととらえられるのではないか。
○P.15の「幼児期から成人まで見通した教育」について、成人は高齢者を含むが、「幼児から成人まで」という表現は、「子どもが大人になるまで」ととらえられるので、できれば「幼児期から成人まで生涯を見通した教育」というように「生涯」という言葉を入れて欲しい。
○従来の学校教育中心から生涯学習社会への移行となり、学校教育は生涯学習の基盤を担うという転換が示された。生涯にわたって学び続けていくということは大きな基本的な理念なので入れて欲しい。
○P.15であるが、幼児期からなら成人期であるべきではないか。生涯を見通した生涯学習体系への移行が言われている。P.19であるが、教育基本法に生涯学習の理念が入って生涯学習体系への移行が法律にも書かれているが、ここで「生涯にわたって」という表現が削除され後退している。P.15に掲載してあるという説明であったが、生涯学習能力について調査しているが、様々なところで教育目標に生涯学習能力をつけるとなっており、この強調されている「生涯にわたって」「生涯にわたる能力」という表現が削除されているのは非常に残念である。
→本プランは平成23年に10年間のプランで策定した。5年で本体の主要な施策の方向性など見直しが必要である。第3・4章の大きな視点は、中間見直しであるので、見直さない方針で教育委員会は考えた。重点目標と主要な施策の方向性は見直そうということで進めている。
「生涯にわたって」という表現については十分に検討したが、国は主体的、協働的(アクティブラーニング)が強く、学力をつけるために京都府も主体的、協働的な学習としていきたい。基本理念、重点目標10の主要施策にも掲載しているので、今回は、学力という面で強調するために削除させてもらった。
○P.44の「グローバル化に対応できる人材の育成」について、生活者としての外国人、京都は在日コリアンが多く、そのことを念頭において付け加えていただいたが、最終的に「多様な文化を理解する取組」という「異文化理解」に収斂されてしまっている。私としては「共生社会の実現」をイメージして意見を言わせてもらったが、ちがうニュアンスになっている。文化を理解する取組だけにならないような表現にしてほしい。地域において留学生も生活者としての外国人も共に生きていくという学習活動・取組にして欲しい。
○重点目標8家庭教育について「学習機会の充実」「サポート体制の充実」「ネットワークづくり」の順番の入れかえはできるか。これならメッセージ的に虐待が増えるのではないか。もっと頑張れになってしまう。子育ては大変だが、学習機会の充実は大切だからもっと頑張れと捉えられる。この順番で行くなら、やさしめの言葉が必要。
○その他、社会的養育施設等を出た子たちがホームレスなったりしているという問題もある。どこにいれるかという問題があるが、その施設の学びの保障など、施設を出た後に困難になっているので、キャリア支援の必要性がある。貧困に取り組む京都府には必要ではないか。
→このプランは現状と課題を見た上で主要な施策を考えた取組である。家庭教育の現状と課題にあるように保護者が一定身に付くように躾をしているとある。しかし、アンケートに子育てに不安があるという意見も多いということで、学習機会の充実を入れ、「サポート体制の充実」も「ネットワークづくり」も推進していきたい。P.49の就学支援ではっきり貧困対策も打ち出している。様々な施設の子どもたちの支援については、健康福祉部と連携して行うことになっている。このプランには、教育委員会でできるもののみとなっており、前回も説明させていただいたが、他部局の部分は載せていない。思いは健康福祉部と連携して行っていくということで貧困をあげており、健康福祉部と十分連携し、貧困対策推進計画でしっかりと実施していきたい。
○P.56のグラフに問題がある。質問項目の「いつも」「時々」と「少し」は違う。調査する場合は注意をしていただきたい。
今回は全部の改訂ではない。今回は教育委員会の事業についてのみ書いてあるということであった。本日の意見の検討をお願いしたい。
② 「平成28年度社会教育を推進するために」の策定について
□説明(阿部社会教育課長)
□質疑応答
○まだ大まかな方向性しか決まっていないが、振興プランの見直し内容を入れて行くということである。予算も確定していないということである。目標と具体的対応の基本型は変わらないということだが、方針の枠組みに関しての説明について意見や要望を聞かせていただきたいがいかがか。パンフレットの開いた4つの項目に関しては、様々なことが決まりしだい作成したものを送っていただけるのか。
→今日は考え方がおかしくないかなどのご意見をいただきたい。ある程度のものを作成し委員の皆様にお送りする。その中でご意見をいただきたいと考えている。
○送っていただいたものを見た上で、意見を聞く機会・会議は持っていただけるのか。
→今回は変更が大きいので、できれば早く郵送し、意見を返していただけるシステムを作りたい。4回の会議だけでは足りないと思っているので、工夫していこうと考えている。
○振興プランの見直しを入れ、普遍的な内容はそのままで。委員にはこの方向で考えていただく。
○冊子を配る対象者と配り方についてだが、冊子を作る時は、ある程度読むことに強制力が働けば、文字が多くてもよいが、自由に見てくださいというように、あまり興味がない人には訴求力のある冊子がいいのではないか。スペースがあるなら、表紙にもっと訴求力が必要。強制力があるなら4つの柱などをもっと詳しく書くべきではないか。デザイン等考えて欲しい。
→社会教育関係に携わっている市町、府の関係の職員、関係団体に配付する。役員や会議の出席者、学校関係者も社会教育の理解が必要なので府内の公立の幼稚園、小学校、中学校、高等学校、支援学校に配付する。
内容だが、我々が推進することを示し、しっかり読んでいただけるようなものにしていく。表紙は、「学校教育の重点」と同じものにする必要がある。あまり変えると学校教育課との整合性があるのでこの形は変えられない。この部分については、行政関係者、特に局関係者についてはこれをより詳しく作った「手引き」を作っているので、徹底はしているつもりである。
○学校関係者、社会教育関係団体に配るので、内容についてはしっかり読んでもらえるのではないか。表紙の写真は毎年変わっているのか。
→写真は今年の取組の中で、特徴的ないいものを入れたい。
○写真に一工夫を期待したい。
○上段の文言で「子どもから大人まですべての人々が生涯にわたって力強く歩み続けることができる人づくりを進める」が気になっている。イメージ図として、社会に貢献できる人づくりというイメージがわかない。主体的に学んで社会に貢献できるようなイメージを入れて欲しい。
○他にもイメージ図についてご意見を。27年度版は、「自己実現に向けて主体的に学び続ける」が強調されていたが、28年度版では、訴える力が少しマイナスになっているように感じる。
27年度版は、「はぐくみたい力」の部分の文言が省かれているが、これはよかったと思う。その部分に関しては、振興プランを読まないと分からないので取ってよかったと思う。
○赤字の部分は変わるところか。
→全体の文書については、振興プランの変更などを考慮して、その内容を入れていきたい。赤字の部分は、全体から変えた部分になるが今は仮で入れている。今後検討していく必要があると考えている。今回は、入れるべきではなかったかもしれないが、図を考えていただくのに、全体の紙面のイメージを持っていただけるように入れたが、上の文書に関しては今後検討していかなくてはならないと考えている。ご意見をいただきたい。
○障害者の「害」という漢字が気になる。前回、企画監から京都府は漢字を使用しているとの回答であったが。次回は検討していただきたい。要望である。
→京都府の条例が昨年でき、その部分が漢字であるということをご理解いただいていると思うが、いろいろなところでそのような声を聴くので、知事部局に意見を言う機会があれば言っていきたい。
○何分、方向と言うことであるので様々な意見をいただきたい。
○「家庭」「地域」「学校」を表す図を、それぞれをぼやかし、重ねることで「つながり」が感じるようになった。「社会総がかりで子どもをはぐくむ」が真ん中に来ているところは、非常によいと思う。今までのものは、それぞれが独立し、それぞれが頑張りなさいというイメージ図であった。イメージ図の文字はあまり字数が多くなくてもいいのではないか。
→文字については、あまり入れ過ぎると複雑になり分かりにくいものになる。また、入れなさ過ぎるとイメージが沸かないということもあるので考えたい。真ん中に「社会総がかりで子どもをはぐくむ」を入れているが、この文言はどちらかというと学校教育の視点が強いと思っている。社会教育の目的として、わかりにくくなるのではないかと考えて、少し小さくした経緯がある。
○基本的には哲学は変わっていない。重要な言葉が入っているのがいい。連携・融合がイメージできるよう重ねて欲しい。
○「学校教育の重点」と「社会教育を推進するために」の比較をしていたが、学校教育はその年度の施策が現れていると思う。社会教育を推進するためには、例えば生涯学習の振興は、振興プランの重点目標10であると思うが、プランP.66の3つの重点と関連性があるという理解でいいのか。「社会教育の重点」となっていないのは振興プランときっちり一致しないことにも関係あるのか。
→現行の振興プランも、対応はしていない。プランの中で進めていきたいということをより具体的にしたものである。実際に、進めていく事業を書いている。振興プランにもともとないものや普遍的なものも入ってくるので、きっちり対応するものではないということを、理解していただきたい。
○今回は社会教育課が係わっている内容だけで、知事部局の生涯学習は入ってこないのか。
→知事部局の生涯学習は入ってこない。教育委員会のみである。
○ということは、振興プランは委員会のみなので振興プランと対応できるのではないか。先程の質問にあったが、振興プランと「社会教育を進めるために」はより密接になるのではないか。
→現行のプランは、他部局の部分は参考として表現していた。教育委員会の「社会教育を推進するために」は、他部局との連携については入っているが、他部局の施策は入っていない。そういう意味では、今回は振興プランの内容でということになる。しかし、振興プランには書いていない部分もあるので、すべてが対応しているわけではない。
○大麻の問題であるが、家庭の教育力の向上にあると思う。逮捕されている高校生は4、5人だが、分かっているだけでも100人以上が関わっており、かなり根深い。薬物の冊子について、入学する保護者に配るものである。冊子のP.7にタバコが入口であると書いてある。先月もPTAの研修会でアピールをしたが、本当は研修会に来ていない家庭に届く方策を考えているところである。今は、危険ドラック・大麻ときているが、「社会教育を推進するために」の中にも薬物防止根絶を入れて欲しい。
→実際に振興プランの中には、今回の事件を踏まえて入っている。社会教育課としてもどのように対応できるか検討していきたい。
○具体的対応の語尾が、すべて「推進」や「充実」ではなく、年度ごとに発行するものであれば具体的にして欲しい。
→来年度にむけて事業説明ということであればよいが、より具体的なものは書けない部分がある。できるだけ具体的に書ける部分については検討していきたい。
○子どもが小さいので学校教育には目がいくが、社会教育委員として勉強する立場として、ビジュアル面にはなるが、イメージ図は前よりも見やすくなっている。
表紙が見る気にならないデザインなので、何とかしてほしいと感じる。表紙の写真も写真だけなので、説明が必要ではないか。
→最初は抽象的な幾何学図であったが、イメージしやすくするために写真に変えた。一時はキャプチャーをつけたが、つけるべきではないという意見があったので、最終的にこうなった経緯がある。
○何の写真か分かるような撮り方をしたものを使用してはどうか。
○まゆまろや教育委員会のキャラクターを使用してはどうか。
→それも検討していく。教育委員会にはキャラクターはない。教委育委員会のホームページのキャラクターは、高等学校総合文化祭のものである。
○今後、様々な工夫をしていただくということで、検討をお願いしたい。
□川村指導部長 あいさつ
お問い合わせ