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平成25年7月23日(火曜)午前10時~正午
伊藤 悦子委員、卯瀧 俊明委員、大槻 達郎委員、大仲 順子委員、木原 由佳里委員、
小寺 正一委員、田野 照子委員、築山 崇委員、中川 千種委員、中小路 貴司委員、
西岡 正子委員、眞里谷 隆司委員、宮本 光雄委員、村田 卓正委員 計14名
京都府教育委員会 小田垣教育長
京都府教育庁指導部 永野指導部長
京都府教育庁指導部社会教育課 阿部課長 他11名
京都府立図書館 宮野館長 他2名
計17名
1名
家庭教育を支援する取組について
① 平成25年度社会教育事業について
□説明(阿部社会教育課長)
□質疑応答
<平成24年度のまとめについて>
○これまでは、各事業の取組回数等をまとめた資料があったのだが、今回はそのような
資料はもらえないのか。また、ある程度、経費的な部分についても提示していただかな
いと、どこに重点がかかっているのかということを推測することも難しいと思うので、その
事業の柱と内容と経費について、我々にお聞かせ願えればありがたい。
→今回は、そのような資料は用意していない。追ってそのようなものについても、
御覧いただけるような機会を持たせていただきたい。
<学校支援地域本部事業について>
○地域社会の教育力向上に関わって、市町村が設置している公民館と府の教育委員会
の関係について詳しくお聞かせ願いたい。
→京都府の教育委員会としては、各市町の管轄となる公民館の代表の方で構成する
京都府公民館連絡協議会という組織を作り、社会教育課が事務局となって、情報提
供や連絡調整等の支援をしている。年に数回の会議を行っているが、その1回は、京
都府公民館大会という研修会を実施している。今年度は、8月30日に、綾部市で行う
予定だが、講師選定等の企画運営を事務局が積極的に推進し、公民館研修の充実
が図れるよう京都府公民館連絡協議会との連携を深めているところである。
○公民館長の立場から説明の付け加えをすると、京都府公民館大会の研修の効果を高
めるため、その方法については、参加者が分科会に別れて、身近な内容を深く話し合え
るような工夫をしている。
<親のための応援塾について>
○「親のための応援塾」は、就学前の保護者に対して支援する取組と理解しているのだ
が、それが発展して、中学校に上がる前の子を持つ保護者等を、支援していくような
取組はされていないのか聞かせてほしい。
→平成24年度は、PTA協議会に加入している小学校については、その全小学校が
実施をしていただいているところである。それが発展して、平成22・23年度は、6つ
の中学校で、また、平成24年度は、7つの中学校で「親のための応援塾」が開催さ
れている。この取組が必要である、もしくは、非常に意味があると考えている中学校
のPTAが7つあると捉えているところである。また、特別支援学校においても、平成24
年度は12校中11校で「親のための応援塾」が開催されていることもあり、PTAの意識
が高まってきていると感じている。
<社会教育を推進する担い手の育成について>
○コミュニティースクール、地域支援本部事業、親学び教室、これら3つを運営している委
員会の委員長をしている関係で発言するのだが、それらを進める中での課題として、担
い手の問題が共通の焦点となっている。それとの関係で、地域の方々の学習の活性化
を図る取組等と結びつけて、担い手を育てていくという社会教育全体を通じた考え方が
必要であると感じている。社会教育の4つの柱の横のつながりを強めて、取組を充実さ
せてほしい。
② 京都府立図書館事業実施状況について
□説明(宮野図書館長、樋髙副館長)
□質疑応答
<子ども読書本のしおりコンテストの応募チラシについて>
○書店を営んでいる立場からの意見だが、一般のお客さんから、子ども読書本のしおり
コンテストの応募チラシを求められることがある。書店にもチラシをおいていただけるよ
うな工夫をしてもらうとありがたい。
<高等学校生徒に対する調べ学習等への取組について>
○児童・生徒の調べ学習に関わっては、小中学校への貸し出し等の支援は充実しいる
ようだが、高等学校への調べ学習への支援について、もう少し詳しく聞かせてほしい。
→当館では学校支援セット貸出のほかに来館型の取組事業も実施しており、後者に
ついては、既に、京都すばる高校、山城高校等の生徒が、図書館に来て学習をされ
た実績がある。内容としては、図書館の役割に関する説明と館内見学の後で、与え
られたテーマに沿って自分たちで本を探しだしたり、データベースを駆使したりしなが
ら、それぞれで学習をしていただいている。体験後の生徒のアンケート結果をみると、
「調べ終わったときの達成感があった」「本を探し出すおもしろさを実感できた」といっ
た前向きな回答を多く得ている。
<幼少時から本に親しむ支援の充実について>
○本が好きだという子どもを育てることが大切だと思っている。幼い頃から、本に親しむこ
とは楽しいことだと感じられるような支援にさらに力を入れてほしい。
→学校への支援ということで本のセット貸し出しを行っているのだが、小学校の利用数
に比べ、中学校・高校の利用数は少ない傾向が見られる。利用を促進するために、
テーマ別学習といった視点で本を揃えて貸し出してみても、なかなか中学校・高校の
利用を増やすことには繋がっていない。そこで当館としては、「本に親しんでもらう」と
いう原点に立ち返り、青少年向けの読み物を中心に揃えたセットを貸し出す取組を、
現在、試行的に行っているところである。子ども世代から本に親しむ経験の機会を充
実させることで、大人になったときに図書館にも足を運んでもらえる雰囲気を、時間は
かかるかもしれないがつくっていきたい。
<図書館事業の評価軸について>
○図書館事業の今回の評価の軸については、府立図書館のオリジナルなものなのか、
それともスタンダードなものが何かあるのかを教えてほしい。
→先頃の図書館法の改正等も受けながら、評価を充実させようと努めているのだが、
今のところ、スタンダードな基準というものはない。先進的に取り組んでいる他府県
においても基準設定、運用等の面でいろいろな模索もされている状況にあると思う。
今回の評価に際しては、数値的な要素も含めて総合的に考えてみたところであるが、
今後も研究を推し進めて行きたいと考えている。
<多言語サービスについて>
○それぞれの地域の定住外国人へのサービスや、グローバル化に対するサービスを
充実させてほしいと考えている。多言語サービスをどの程度行っているのか。
→当館のホームページにおいて、簡単なものではあるが、既に英語と中国語と韓国語
に対応している。
○京都市には、フィリピン国籍の方が増えているという現状もあるので、今後、そのような
定住外国人の動向を見ながら、さらなる配慮をしていってほしい。
<ミニ展示コーナーの評価について>
○最近、府立図書館に行った際、ミニ展示コーナーに感心させられたのだが、よい展示な
のに、見ている人が少ないようにも感じた。今後、評価をされるなら、どのような展示を
行ったかだけでなく、実際にどれくらいの人がその展示を見たのかといった視点も含め
て評価した方がよいと思う。
<共催イベントについて>
○京都大学の井戸端サイエンス工房以外にも、共催によるイベント企画の予定はある
のか。
→イベントについては、現在、検討中である。
<京都府中学校教育研究会の図書館教育部との連携について>
○先ほど小学校へのセット貸し出しは充実しているが、中学校については今ひとつであ
る、といった話があったが、京都府中学校教育研究会の図書館教育部にも直接相談さ
れ、セット貸出を利用することの利便性を伝えてもらえれば、活用が増えるのではない
かと思う。是非、働きかけてほしい。
<出前事業について>
○京都市域以外に出かけて実施する「出前事業」は、どれくらいの回数を行っているの
か教えてほしい。
→「出前事業」は、主に図書館職員への研修を目的に行っているのだが、北部・中部・
南部を会場にして各会場で3回ずつ行っている。昨年度のテーマは、アニマシオン研
修(前編、後編)や科学読み物に関する研修を実施した。なお、そうした内容について
は、教育局や市町教育委員会が中心となって一定の取組が行われているものと考え
ている。
<図書館を知る機会づくりについて>
○子どもを育てている社会人の場合、府立図書館をよく利用しているようだが、他府県か
ら京都に移り住んだ独身の社会人には、図書館を知る機会が少ないように思う。図書
館を知るきっかけがもっと必要であり、ネット以外での広報を考えてほしい。
→費用のかからない範囲内で、関係方面にお願いをして、チラシを貼ってもらう等の努
力はしているところであるが、費用がかかる方法は難しいところである。最近は、近隣
の施設にもビラやチラシを置かせていただけるようにもしており、今後もそうした取組を
進めたい。
<データベースの充実について>
○データベースの活用等は、生涯学習社会にとって必要性が高いので、さらに、充実を
図ってほしい。
<評価の仕方について>
○資料の内容を見ると、もう少し高い評価をしてもよいのではと感じる面があるが、どう
か。
→先ほどもお答えしたように、評価については、いろいろな方向から検討を行ってみ
たところだが、今回は、絶対数等も勘案し、やや控えめな評価となっているところで
ある。
○図書館を運営するにあたって、きちっとした評価を続けていかないと、社会の動き
に対応することができない。今後も、評価活動を充実されることを期待する。
永野指導部長 あいさつ
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