【終了報告】亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)に係る環境保全専門家会議(第27回)の開催概要
開催日時
平成28年3月30日(水曜日)午後1時30分から4時45分
開催場所
メルパルク京都 5階 会議室
出席者
【委員】
村上委員(座長)、岩田委員、竹門委員、辻村委員、平井委員、堀野委員、松井委員、光田委員
【オブザーバー】
江戸オブザーバー、前薗オブザーバー、岡崎オブザーバー、遠藤オブザーバー
【要綱第5条関係人】
渡辺亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員
阿部亀岡市アユモドキ緊急調査検討委員会委員
【事務局】
京都府:文化スポーツ部森下部長、中島理事、山本担当課長 ほか
亀岡市:桂川市長、勝見副市長、桂政策推進室長、中川環境市民部長 ほか
議事
- 第25回環境保全専門家会議の開催概要(案)について
- アユモドキの仔稚魚期の生息場としての水路ネットワーク評価について
- 亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針Ver.2(素案)について
- 平成28年度生息環境再生整備実験について
意見等
アユモドキの仔稚魚期の生息場としての水路ネットワーク評価について
- アユモドキの餌資源量に直接結びつくものではないが、水路を流下するプランクトンの一部の種は、一定の距離で半減することが分かった。この距離以内の間隔で水田からの排水が供給できれば、水路内のプランクトンが流下によって減衰することなく供給できる指標となるのではないか。
- 水路を流下するプランクトンは、魚類の捕食や沈降によって減衰することが考えられる。調査の結果は、様々なプロセスを経て傾向がでているものと考えられる。
- アユモドキは、プランクトンの全般を食べているのではなく、一定の傾向が認められる。水路の表層を流れているものではなく、ケンミジンコ類など底生性プランクトンや、水生植物に付着するケブカミジンコやシカクミジンコなどをよく食べている。
- 底生動物においては、カゲロウ、トビケラが重要な種群であることが見えてきた。
- アユモドキが餌として選択している底生動物が水路のどういう環境に多かったか、水路の物理環境との関係について分析や考察を行えば、水路の改善対策に役立つ。
- プランクトンの分析においては、水稲の栽培歴や農薬との関係も調査すべきである。
- アユモドキの稚魚中期の餌の情報がなく、保全のための水路をデザインするにあたって調査が必要かどうかワーキングで調査計画を立てる必要がある。
亀岡市都市計画公園及び京都スタジアム(仮称)の整備計画の策定にあたり考慮するべき基本方針Ver.2(素案)について
- 全体の構成を検討するにあたって、1章にアユモドキ以外の希少種について記載する必要がある。
平成28年度生息環境再生整備実験について
- 繁殖地拡大のための生息環境再生の効果を図る新設実験地について、準備段階に入るが、何か意見があれば事務局に提出していただき、ワーキングで協議する。
資料
(希少種情報を取り扱う資料は非公開としています。)