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青少年健全育成審議会(全体会)の議事要旨

1 開催日時

令和5(2023)年1月27日(金曜日) 午後3時00分から午後4時30分まで

2 場所

ルビノ京都堀川「アムール」(京都市上京区)

3 出席者

(1)委員

北村和生委員、髙山佳奈子委員、原清治委員、川崎友巳委員、三好智子委員、上田静男委員、石本郁雄委員、丹羽寛美委員、森田雅子委員、中川恵美子委員、稲葉弘和委員、佐藤啓子委員、根本賢一委員、山田崇志委員、北野裕行委員、砂川雅之委員、上田純子委員、石羽範子委員、岡田典子委員

(2)専門委員

柴田享司専門委員、中城正義専門委員、大羽賀久夫専門委員、川合徹専門委員

※吉村要専門委員の代理として教育庁指導部学校教育課の澤浦侑喜課長が出席

(3)事務局

柴田健康福祉部副部長、東江こども・青少年総合対策室長、野木家庭支援課長ほか

(4)傍聴者 1名

4 議事

(1)会長・会長職務代理の選任について

  • 上田静男委員が、会長に選任された。
  • 北村和生委員が、会長職務代理に選任された。

 

(2)各部会構成委員の指名及び部会長等の選任について

  • 「総合施策推進部会」及び「営業対策部会」の構成委員が、上田静男会長より指名された。
  • 上田静男会長が、「総合施策推進部会」及び「営業対策部会」の部会長に選任された。
  • 北村和生委員が、「総合施策推進部会」の部会長職務代理に選任された。
  • 原清治委員が、「営業対策部会」の部会長職務代理に選任された。

 

(3)報告事項

  • 「少年非行等の実態について」(府警察本部少年課柴田専門委員より報告)
  • 「いじめ及び不登校児童生徒の状況について」(府教育庁学校教育課澤浦課長より報告)
  • 「若者ライフデザイン・育児と仕事両立体験事業について」(府こども・青少年総合対策室東江室長より報告)
  • 「ヤングケアラーへの支援について」(府家庭支援課野木課長より報告)

 

(4)協議事項

報告事項を受けて、コロナ禍における青少年の現況と課題について協議した。

【主な意見等】

  • 不登校の件数がコロナ禍であるなしにかかわらず、年々増加している原因について教えてほしい。

→(専門委員)不登校の児童生徒の増加は、単一の理由では説明できるものではない。それぞれ違うものを、それぞれ見立て、各々に合った対応をしていくしかないと考えている。

  • いじめ件数の説明について、重大事態にあたるものはどれくらいあるか。

→(専門委員)令和3年度については、京都府で13件、全国で705件。割合で見ると、京都府と全国でほぼ同じになっている。

  • いじめ問題の報告について、重大事態で第三者委員会が設けられた件数はどれくらいあるのか。

→(専門委員)全国の数字では、学校での調査ではなく教育委員会で調査したものが134件。このうち第三者のみで構成されているものが105件。

  • コロナ禍で子ども達の様子がどう変わったかを調べると、確かにネットいじめは増加しているが、学力の比較的高い層に加害行為が移行し始めているという一つの特徴がある。
  • ヤングケアラーは、閉じられた環境で過ごしていることが多く、すぐに相談に行くということには直結しないのではないか。相談をしに行く仕掛けがあっても良いのでは。

→(事務局)ヤングケアラー本人がなかなか声を上げられないことが、大きな課題の一つ。同じ悩みを持つ者が匿名で集えるような、インターネット上のコミュニティも開設しており、取っかかりにしたい。4月には京都府がヤングケアラー総合支援センターも立ち上げたので、まずはそこからやっていきたい。

  • ヤングケアラーについては、深刻な状況から抜け出せず、相談もできないお子さんも多いと思う。相談してもらうために、出口をある程度示してあげることが必要ではないか。

→(事務局)今、社会福祉士等がいろいろな事例の集積を図っている。こういう出口が見えた子がいましたよという事例をできるだけ積み上げ、いろいろな方向から情報を示していきたい。

  • ヤングケアラーの問題も、兄弟の世話をするのは家族として当たり前という昔の価値観から発想を転換し、子ども達に過重な負担がかかっているという認識になってきた。もっと発想の転換が必要だと思う。青少年の健全育成というときも、昔イメージしていたような明るくて社交的といったものをゴールにする必要はない。ゴールももう少し多様なものにして、子ども達を積極的に肯定的に受け止めることも大事ではないか。
  • 行政から良い情報をもらっているが、実際に必要な人に届いていない現状があるのではないか。そういう人に、うまく届ける方法があれば良いのだが。

→(事務局)行政として受け身で待っているのではなく、アウトリーチ型で子どもがいる現場に行政が出向いて行き、周知することが重要だと考える。

  • 情報を発信する際に、主語が大人側や公的機関側であれば、いくら魅力的な情報であっても、子ども達が行こうとはならない。困った状態になっている子ども達からの、「自分達はこうした」という発信に意味があるのではないか。
  • 仕事と育児の両立体験プログラムは、我が家も共働きなので非常に興味がある。子育てしているお母さん同士のコミュニティに若者も入り、子育てしていても友達がいるとこんなに楽しいということを体験してもらえたらと思う。
  • 18歳までの子どもの、相談ではなく気持ちを聞く活動をしている。年間全国で20万件、京都府では5~6千件の子どもの声を聞いている。子どもの意見表明をどう伝えるかという子どもアドボカシーについても考えながら、聞かせていただいた。
  • たくさん問題があるので、いかにチームでやっていくかが大事。支援を受ける側だけでなく、支援する側にも他にどんな支援があるのかを伝えていく必要がある。その時に、誰がチームの要になるのかも大切なので、子どもの施策をここで一つにまとめてやっていくのはどうか。

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