京都府森林審議会森林保全部会の議事要旨
1 開催日時
平成23年3月28日(月曜日) 午後2時から5時まで
2 場所
京都市上京区烏丸通り一条下ル瀧前町590-1
京都府公館 レセプションホール
3 出席者
【委員】
水山部会長、梅原委員、吉田委員 (佐々木委員・藤井委員欠席)
【参考意見陳述人】
村上興正
【事務局】
森井森林保全課長、森林保全課、山城広域振興局、南丹広域振興局、中丹広域振興局及び丹後広域振興局職員
【傍聴者】
なし
4 議題
林地開発許可案件の適否に関する事項
- サン開発株式会社による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可
- 近畿砂利協同組合による土石の採掘(砂利)を目的とする林地開発行為の許可
- 株式会社大江砕石による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可
- 株式会社マルキ建設による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可
- 川弥株式会社による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可
- 山川産業株式会社による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可
5 審議内容(結果及び主な意見)
(1)審議結果
ア 林地開発許可案件の適否に関する事項
- サン開発株式会社による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
- 近畿砂利協同組合による土石の採掘(砂利)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
- 株式会社大江砕石による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
- 株式会社マルキ建設による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
- 川弥株式会社による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
- 山川産業株式会社による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可については、やむを得ないものと認める。
イ 附帯意見
- サン開発株式会社による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可
- 開発行為をしようとする森林の区域の隣接地に希少動物が生息しており、現在の尾根を超えることは影響が大きいと判断されるため、今回の申請区域を遵守すること。
- 採石行為完了地については、速やかに緑化等を行い植生の回復を図ること。
- 山川産業株式会社による土石の採掘(採砂)を目的とする林地開発行為の許可
- モニタリング結果の客観的かつ透明性の高い評価に努めること。
- モニタリングの結果、鳴き砂等周辺環境の保全に支障を来すおそれが生じた場合に対応できるように、条件整備に努めること。
(2)主な陳述内容
- サン開発株式会社による土石の採掘(採石)を目的とする林地開発行為の許可
本日の意見については、平成23年1月12日開催の会議において、3名の専門家で話し合った結果で以下の通りである。
- 尾根を超える開発は、周辺に生息する貴重な鳥類への影響が大きい。
- 今回も尾根を超える開発ではなく、前回の許可時点と状況は変わらないので、結論も前回と同様である。
尾根を超えることの影響判断は、今後のモニタリング調査の結果を見ないと分からないので、事業者にモニタリング調査を行うよう指導し、その結果を報告すること。
- モニタリング調査は専門家に相談するなど、信頼のおけるものとすること。
- 開発完了地の森林復旧は、貴重な鳥類の生息環境の維持にとっても重要であり、終了した場所から速やかに実施すること。