平成25年度京都府産業教育審議会の議事要旨
1 開催日時
平成25年9月10日(火曜日) 午後1時30分から同3時30分まで
2 場所
京都府立京都すばる高等学校 (京都市伏見区向島西定請120)
3 出席者
【委員】
森田 雅憲 会長、川邉 哲 副会長、久保 善昭 委員、牧 克昌 委員、榊原 典子 委員、
上田 雅弘 委員、野崎 治子 委員、藤井 浩之 委員、和田 秀美 委員
代理出席(括弧内は代理出席者氏名)
田中 準一 委員 (南本 尚司 京都府商工労働観光部総合就業支援室参事)
小田 一彦 委員 (中村 繁男 京都府農林水産部理事)
(4名欠席)
4 議題
(1) 開会
(2) あいさつ
(3) 校内視察
(4) 報告
平成25年度新規事業について
(5) 審議
ア 府立高校における職業教育の在り方について
(ア) 農業教育に係る提言後の状況について
(イ) 工業教育の在り方について
イ その他
5 審議内容(結果及び主な意見)
○平成25年度新規事業(府立高校特色化事業)について
- 「スペシャリストネットワーク京都」の取組は、就労に向けて社会への関心を高めるという点でも有効である。是非、事業を継続し、その成果を職業学科の学校のみでなく普通科の学校にも広げてほしい。
- 京都すばる高校が府立高校特色化事業の一環として実施している、模擬株式会社の取組は大変すばらしい。
なお、株式会社のみでなく、お互いが助け合う「協同組合」の手法を取り入れることも大切なことではないか。
- 社会のニーズをしっかりと捉え、継続した事業展開を望みたい。
○府立高校における職業教育の在り方について
- 口丹地域には、様々な企業が立地しているが、地域に工業系高校がないため、地元からの就職者が確保できない状況である。
- 職業学科については、技術者養成や後継者養成という部分が大きくある。
そのため、工業科においても、地元が何を求めているのかを踏まえて、学科全体を見直すべきである。
- 工業科では、近年大きな学科改編が行われていないことから、今後の流れを見据えた改編を考えるべきである。
- 総合学科の中に工業系列を設置する場合は、基礎的な実習を十分踏まえたカリキュラムの履修が可能となるよう配慮する必要がある。事故を防ぐためにも、基礎的な実習を十分積んだ上で、現場に入ることが必要である。
- 話す・聞く・読む・発表する等の基本的な力や一般の理科系科目の学力を十分つけることが、職業選択の際に幅広い可能性を保障することにつながる。
- 資格取得を含め、特別な技能のトレーニングを徹底することで、企業での即戦力としての受入れが可能となる。
- 社会に働きかけて、そこからフィードバックを受けて自己の成長につなげるという取組を高校教育に望みたい。
- 目的意識を持って学ぶためにも、進学を目的としたコースと技術を身に付けて社会に出るコースの両方あることが望ましい。
また、何を学んだのかが明確に認知される学科名であることが、生徒の進路保障にも役立つのではないか。
- 企業の採用状況も踏まえ、企業と十分連携した職業教育を展開することが必要である。