令和5年度京都府産業教育審議会の議事要旨
1開催日時
令和5年7月31日(月曜日)午後1時30分から3時30分まで
2場所
京都経済センター
3出席者
【委員】
上田 雅弘会長、湯川 佳秀副会長、小山 哲史委員、牧 克昌委員、河合 由起子委員、神吉 紀世子委員、國府 美幸委員、西川 俊子委員、田村 真二委員、佐々木 晃子委員
代理出席(括弧内は代理出席者氏名)
上林 秀行委員(浅山 淑子 京都府商工労働観光部人材育成課 参事)
小瀬 康行委員(塩見 綱一 京都府農林水産部経営支援・担い手育成課 参事)
(3名欠席)
4議題
(1) 開会
(2) あいさつ
(3) 協議
ア 職業学科の魅力化の推進について
イ その他
(4) 閉会
5審議内容(結果及び主な意見)
- 各校が地域や企業、大学等と連携した素晴らしい取組を進めているが、縦割りで終わってしまっている印象がある。府立高校同士でも同一分野や異なる分野における横の連携をさらに強化することで、新しいイノベーションが創出されるのではないか。
- 府立大学や府立高校同士の連携は一定できているものの、それらの中学生への発信がうまくいっていない。SNSなどを活用して魅力の発信をさらに進めることが必要である。
- 時代の変化に伴って府立高校でも新たな取組がされているが、中学校教員側の知識のアップデートが追い付いていないという現状がある。中学校と高校が交流し、教員に対する周知の場を設けることも必要である。
- 高校からの情報発信だけでなく、子ども施策全体を知ってもらう中で高校の魅力に気づいてもらえるような方策が必要ではないか。
- 生徒の進路選択は高校の教員の知識に大きく左右される。生徒だけではなく教員もインターンに参加して、知識のアップデートを図ってもらいたい。
- 第一次産業自体に魅力がなければ、職業学科に行って学ぼうという意欲も起こらない。第一次産業に携わる者の社会的地位を高め、農業、林業、漁業でしっかりと経済的に自立していけるようになれば、職業学科にも自然と生徒が集まってくるのではないか。
- 中学生が高校選択時に将来の職業を決めて職業学科を選択するというのは難しいと思う。直接的に役立つ知識や技術を育成することよりも、仕事をしていくうえで必要な人間力のようなものを職業学科の中で育てていってほしい。
- 生徒からすると就職に魅力がなく進学が多いようだが、近年は漁業のトレンドも変化してきており、若い漁師も活躍している。お客さんを乗せて仕事をすることもあるので、学校生活や部活動の上下関係の中で、コミュニケーション力を鍛えてほしい。
- 若者の定着や仕事と子育ての両立のために、残業時間の制限等に取り組む企業に対して厚生労働省が出している認定制度があるので、求人票を見る際に参考にしていただきたい。
- 試験の合格率や大会の成績といった数値や指標だけにとらわれるのではなく、府立高校の大事にしている、社会の問題を自分たちの勉強している領域に落とし込んでいく過程、思考力を育てる教育を魅力としてアピールしていくべきである。