第32回京都府中山間ふるさと保全委員会の議事要旨
1 開催日時
平成24年3月15日(木曜日) 13時30分から17時まで
2 場所
ホテル ルビノ京都堀川 「アムール」
3 出席者
星野敏委員長、中村貴子委員、濃野二三男委員、深町加津枝委員、三宅康仁委員
4 議題
<第1部>
- 平成23年度活動の報告について
- 平成24年度活動計画(案)について
- 平成24年度企画公募型ふるさと保全活動の審査
<第2部>
5 審議内容(結果及び主な意見)
<第1部>
- ふるさと発見隊については、小学生だけでなく、中学生・高校生も対象とした取組も今後検討すべき(将来、故郷へ戻ってくるきっかけづくり)
- 大学など参加したいという需要のあるところへは、全体像が見える情報を流すと良い。学生のボランティアに対する関心は高い。
- 平成24年度企画公募型ふるさと保全活動について、全25地区とも「採用」。
<以下留意事項>
・ 「依遅ケ尾の郷・矢畑(京丹後市)」のイチジクの栽培技術は農業改良普及センターと連携して行った方がよい。
・ 「ええ~和茶(和束町)」について、山城地域は都市から近く、活動参加者の潜在的需要はあると思う。継続的な活動とするためターゲットを絞った展開とした方が良いと思う。
- 企画公募型ふるさと保全活動は、以下の効果があると考えており、留意の上、展開願いたい。
【効果】
(1) 制度上自由度が高く、過疎高齢化等が進む集落に新たな活動の芽、きっかけづくりに適した事業
(2) 新たなビジネスを生む
(3) 大きな事業実施に向けた助走的事業
(4) 既存の制度事業の隙間を埋める事業
【展開】
(1) 各地域で熟度に差がある。常に戦略的工夫を考えてほしい。
(2) 定着・持続する努力をしてほしい。
(3) 行政は予算を付けて終わるのではなく、プロセス(実施過程)に重要視し、見守っていくことが必要。
(4) コミュニティビジネスに繋げてほしい。
(5) 古屋、長谷で見られるような自主応援組織を自らが作るような誘導を考えてほしい。(難しいことであるが、外部の人の力を上手く引き出し、自分らの組織に加えていくことが重要)
<第2部>
平成23年度企画公募型ふるさと保全活動の報告
丹後・棚田研究会(京丹後市)、古屋でがんばろう会(綾部市)、
かみあわの楽有会(京丹波町)、ほっこりサークル(和束町)から取組発表
- 住民が少ない中で頑張っておられる。難しいとは思うが、村を出て行った人に帰ってきてもらうという呼びかけ、又は思いを伺いたい。
<ほっこりサークル(和束町)竹谷氏>
なぜか和束(茶)ブランドの高まりとともに人口が減っている。都会で能力を発揮できる人は外に出て、外から支援する方法を考えてくれれば良いと考える。
<かみあわの楽有会(京丹波町)梅原氏>
サラリーマンで外に出た人は、定年時に一度は帰郷を考えてほしいと思う。しかし、様々な事情があり中、必ずしもUターンではなく、帰省回数を増やしてもらうだけでも嬉しい。
<古屋でがんばろう会(綾部市)秋山氏>
出ていった人も残っている人も思いや事情は様々である。古屋でがんばろう会としては、出て行かれた方に古屋の情報を送り続け、心のつながりを絶やさず、その積み重ねの中で、いつかは・・・、という思いで活動している。
<丹後・棚田研究会(京丹後市)中村氏>
現在、丹後ばら寿司研究会の代表も行っている。帰郷される方は、鮭が川に帰るように本能で帰ってくるのではないかと考える。そのために
(1)味覚:本能的なものであり、いつまでも味覚を記憶しているものである。郷土料理のばら寿司を守り、PRしていく。
(2)視覚:美しい景観を守り続ける。
(3)文化・歴史の保存。
(4)地域コミュニティの維持(幼なじみ、隣のおばちゃんなど大切に)
に努める必要があると考えている。
- これからの後継者は、その村に住むかどうかにこだわる必要はなく、その村に来てくれる支援者は皆さん後継者と言えると思う。
- 本日聞かせていただいた中で知らないことが多かった。地元放送局として勉強になった。
- 本日、5点(第1部の(1)~(5))コメントさせていただいた内容と各委員からの意見を参考にしていただき、今後もふるさとを守る取組を継続的に頑張っていただきたい。