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平成26年7月11日(金曜日)午後1時30分から午後3時30分まで
京都府庁旧館 会議室
佐藤部会長、田口委員、長慶寺委員、細井委員、松下委員
岩永政策企画部企画監、磯﨑計画推進課長、栗山明日の京都担当課長
主なやりとりは、次のとおり。
・「人権相談件数」が増えているが、都市部と非都市部というような地域性の違いはあるか。
(事務局)
地域別の分析はない。
・「インターネットによる人権侵犯事件数」が全国的に増えている傾向にあり、京都府の増加幅は大きめと見ることもできる。
・「人権相談件数」が増加したのは、相談体制の整備等の背景があるのか。
・大事なのは、人権相談の件数が増える要因をコントロールしているか否か。指摘のように相談体制を整備した結果として相談件数が増加したのなら、(実績を)プラスと評価できる。相談件数が増加する要因をコントロールしていないのに増加した事実があれば、実際に人権問題が多発しているということでプラスの評価にはならない。
・実績をプラスと評価するには、人権相談の件数が増加した要因を説明するしっかりとした分析が必要
・「交付金を活用する団体の構成員数、プラットフォームの参画者数、府民力バンク登録者数等」について、2012年度に大幅減、2013年度に急増しているが、その要因は台風18号のみか。災害時等には増える傾向がある。これを平常時にも維持させることが必要
・何かの際には活動するという意識が高いことが、「市民度」が高いということ。しかし、この「市民度」を測ることは難しい。結局、参加者数等、現れた数字を拾うしかないのだろう。
・総じて、「よくやっている」といえる分野だろう。今後は、もっと新たな指標で「地域力再生」を測っていく必要がある。
・例えば、「京都式ソーシャルビジネス補助金を活用できる期間を経過した後も自立、持続しているか」といった指標
・始めたことを続けていくには、ものすごくエネルギーが要る。若い人達が新たなことを始めると、周辺から「ちょっと待って」と言われることが多い。
・そういう状況で 続けていることを評価する指標が必要
・北部は「海の京都」の盛り上がりを感じるが、地元(南部)では地域を支えている人達の高齢化が進み、若い人達の参加もない。地域差が大きいと感じる。
・地域の偏りがあるのではないか。
・「総合的な少子化対策として出会いから結婚までをコーディネートする仕組みづくり」という課題の指摘には、抵抗感のある人が多いだろう。家族に代わる新たな基礎的コミュニティがあればよいのだが…。
・「生涯未婚率の上昇=悪いこと」と言われると反発する人もいる。そして、生涯未婚率は、全国的にも上昇している状況にある。しかし、その一方で、コミュニティの最小単位は、家族とも言える。
・「新たなコミュニティ」の分野で、未婚を取り上げて課題とするのは、強い違和感がある。他方で、単独世帯が増えていることへの指摘がないのもおかしい。
・単独世帯をどう支えていくのか、その認識が必要
・課題の指摘を結婚にのみ集約するのは、偏りすぎる。「新たなコミュニティをどう支えるか」という視点を入れてバランスを取られた方が良い。
・「新たなコミュニティ」という新たな概念を示していながら指標は旧態のものになってしまっている。「新たなコミュニティ」の分野の課題が結婚というのは、どうもピンと来ない。指標の最終行にある商店街の活性化等が、本来、この分野の課題となるものではないか。
・今後の課題として、指標に 例えば共働き率がない。女性が社会に参画する環境が整っているかを測る指標が必要
・ベンチマークの域を越える話ではあるが、「新たなコミュニティ」「地域再生」「男女共同参画」の3分野はセットで「新たな社会モデル」まで踏み込んで考える必要がある。
・「子どもがのびのび暮らしている」という指標があるといい。田舎の子どもは本当にいきいきしていると感じる。
・親子が一緒に田舎で暮らすためには(親の)雇用の場が必要。ふるさと定住の障壁は経済。
・働くところがあることは、重要
・農業で生計が成り立つ必要がある。指標に「野生鳥獣による農産物被害金額」があるのは、農業が生業として成立するという視点からだろう。農業で生計が成り立つ状況を作り出すために、府ができることは何か。それを測ることができる指標が必要。(蔵元のような)事業主が増えることも必要。兼業農家では、「ふるさと再生」は難しい。
・Uターン者への支援事業は行っているのか。行っているのであれば、その成功数を拾って指標としたらどうか。
・例えば、野菜づくりで成功している人は、珍しい野菜に注目して地域外から来た人あるいは地元に地域外の人を呼び込んで一緒にやっている人が多いようだ。
・「ふるさと定住」とは、そういうことだろう。生活が成り立つ事業(産業)を育てる必要がある。この分野の指標は、事業が育っていることを測ることができるものだろう。
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