ここから本文です。
令和元年9月2日(月曜日)12時50分~15時30分
市民交流プラザふくちやま 市民交流スペース(福知山市駅前町400番地)
【委員】9名(1名欠席)
池上 甲一(近畿大学農学部名誉教授)
山上 路生(京都大学工学研究科准教授)
田中 俊文(公募委員)
長谷川 達(元京都府立丹後郷土資料館学芸員)
藤本 英子(京都市立芸術大学美術学部教授)
槇村 久子(関西大学社会安全学部客員教授)
松島 格也(京都大学工学研究科准教授)
森田 愛子(公募委員)
矢島 正枝(大阪経済法科大学特任講師)
(欠席委員)
東山 憲行(宮津市立吉津小学校教頭)
1.内水対策予定地の現地調査(福知山市大江町河守・公庄地内)
2.一級河川由良川水系由良川下流圏域河川整備計画の変更原案について
(資料1(PDF:5,717KB)、資料2(PDF:3,499KB))
福知山市大江町河守・公庄地区(一級河川蓼原川)における内水対策を一級河川由良川水系由良川下流圏域河川整備計画に追加することに異論はない。
【委員】
費用対効果(B/C)について、対象河川名を「蓼原川」としているが地域には複数河川(5河川)があるので、これらの河川を対象とすると、費用対効果(B/C)がもっと高くなるのではないか。また今回、整備計画に短期対策を記載しているが、次段階の対策については触れなくて良いのか。
【事務局】
今回の内水対策は5河川を対象とし、費用対効果(B/C)も5河川の流域に対して算出している。国庫補助事業の申請を予定しており、対象河川名を蓼原川としている。短期対策後、次段階の対策にも取り組む必要はあるが、まずは10年確率規模の降雨に対しての床上浸水解消を目標として取り組むよう考えている。
【委員長】
平成30年7月豪雨は、10年確率規模を超えるので、住民に対しては丁寧な説明が必要である。
【事務局】
10年確率規模に対しての床上浸水対策というのは、京都府内の整備水準からすると妥当な規模と考えている。しかし、計画規模を超えるような洪水に対して、ハード対策だけでは限界もあることから、ソフト対策を組み合わせた総合的な防災対策に取り組む。
【委員】
計画に異論はない。既設の樋門のデザインは、景観と調和しておらず私には違和感があった。ポンプ施設の配水管について、どのような形状となるのか。周辺は大変美しい自然風景であるため、周囲の景観に配慮して設計して頂きたい。
【事務局】
今後の詳細設計により、ポンプ施設の詳細な構造を検討する。ポンプ施設の景観への配慮については、コスト面も含め検討したい。
【委員】
福知山市内で治水工事が想像以上に着々と進んでいた。平成26年8月豪雨では、福知山市街地の甚大な浸水被害を目の当たりにするとともに、ポンプの必要性を強く理解した。しかし、ポンプは故障することもあるので、いざという時に問題なくポンプが稼働できるよう定期的な維持管理をしっかりしていただきたい。また途中経路が浸水して、ポンプ車が現場にたどり着けないということも聞いたことがある。
【事務局】
これらについて、過去の反省を踏まえて対応を講じているところである。
【委員】
河道の掘削で埋蔵文化財に影響がないか十分に注意して欲しい。
【事務局】
掘削範囲に埋蔵文化財はないが、隣接して河守遺跡などの埋蔵文化財があり、十分、注意することとしたい。
【委員】
大江町河守・公庄地区は、山や由良川が居住地に近接しているという特徴を踏まえ、以下の3点について伺いたい。
①大江町河守・公庄地区には、活用できるため池などの施設はあるか。
②樋門を閉めるタイミングはどう規定しているのか。5つの樋門を閉めるタイミングを工夫することで、効果的に浸水を防ぐ方法があるかもしれない。
③流木等でポンプの機能が十分に発揮できなくなることはないのか。
【事務局】
①対象流域にはため池はない。
②由良川水位が支川水位より高くなり、逆流が生じた段階で閉めることとしている。樋門ごとに敷高やその地点の由良川水位、支川水位が違うので閉めるタイミングは樋門ごとで異なる。
③ゴミ等の混入を防ぐため、除塵機の設置を考えている。今回は、内水であるため、土砂や流木はそれほど多くないと想定される。
【委員】
今回の計画で10年確率規模とされていることについては、理解しているが、10年間にそれと同等もしくはそれ以上の洪水が4回発生している実状がある。計画の確率規模を上げることについても今後考えてもらいたい。
【事務局】
ポンプ施設としては、短期対策として3m3/sポンプを整備していく。それに加えて、排水ポンプ車の前進配置など、総合的な対策として対応していく。
【委員長】
一級河川由良川水系由良川下流圏域河川整備計画の変更原案について異論はなく、委員からの意見も踏まえて事業を進めていただきたい。
お問い合わせ