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平成27年6月1日(月曜日)13時30分~15時
丹後広域振興局宮津総合庁舎第2会議室
【委員】6名(3名欠席)
川合 茂(国立舞鶴工業高等専門学校名誉教授)
池上 甲一(近畿大学農学部教授)
田中 俊文(公募委員)
長谷川 達(元京都府立丹後郷土資料館学芸員)
森田 愛子(公募委員)
矢島 正枝(成美大学経営情報学部教授)
(欠席委員)
槇村 久子(京都女子大学大学院教授)
藤本 英子(京都市立芸術大学教授)
東山 憲行(宮津市立吉津小学校教諭)
【一般傍聴】 なし
【行政関係者】 19名
【報道関係】 1名
1.二級河川竹野川水系の整備目標・整備内容について(資料1(PDF:7,974KB))
2.二級河川竹野川水系河川整備計画(原案)について(資料2(PDF:2,395KB))
二級河川竹野川水系の河川の整備目標及び整備内容等について説明し、河川整備計画の原案について委員会の意見を聴取した。
1.二級河川竹野川水系の整備目標・整備内容について
【委員】
被害が、鳥取川、竹野川の矢田地区、小西川の御旅地区と、中流域に集中しているが、土地利用や、河川の構造等に関連して、理由があれば教えて欲しい。また、既往の計画を教えて欲しい。
【事務局】
小西川、鳥取川は市街地が集中している。また、河道の断面が狭い。竹野川本川の矢田地区に関しては、水路から逆流してくる形で被害が発生した。既存計画は現在考えている規模と同等の内容のものであり、今回あらためて位置づけているところであります。
【委員】
都市開発、住宅開発が進む過程の中で、開発がなされたということか。
【事務局】
従来の農地に住宅地が建ってきたということである。
【委員】
竹野川本川には、堰がたくさんあるが、治水・利水上の支障がないのか。統廃合などの必要はなかったのか。
【事務局】
堰が要因で被害が発生したということはない。今回の整備計画では、竹野川本川の堰を改築する計画はない。
【委員】
霞堤の役割が大きいのではと思っているが、農地浸水に対し住民の気持ちを察する。霞堤が重要であることを住民に知らせていく必要性を感じている。
【委員】
小西川について、昨年の福知山の災害のように、内水氾濫とか、ポンプが稼働しなかったことによる被害などは発生していないのか。
【事務局】
ポンプ排水は行っていない。流下能力不足が要因で浸水が起きたと考えられる。
【委員】
竹野川下流部では海の干満も影響していると考えられるが、そのことについてお聞きしたい。
【事務局】
一般論であるが、日本海であるため、潮汐の影響は太平洋などに比べて小さいと考えられる。次回、内容を取りまとめて、回答したい。
【委員】
上流からの土砂の流下など、堆積物の影響はないのか。
【事務局】
堆積した土砂については浚渫等、必要に応じて対応している。
【委員】
目標規模の設定に関して、局地的な豪雨は整備計画目標から外しているが、最近の雨の降り方は予測が難しい。市街地であるため集中豪雨による浸水が発生しやすいと思う。リスクをどこまで考えるかであるが、今回の目標設定の根拠は何か。
また、ソフト対策は必要だと思うが、水防団は機能しているのか。
【事務局】
目標規模の設定については、この規模まですれば大丈夫であるというものはない。将来的には、基本方針規模の年超過確率30分の1程度を目標とするが、まずは、丹後土木事務所管内の他の河川の整備目標と同様の平成16年台風21号、23号と同規模の出水に対して人家浸水被害の解消を目標として整備を進める。
【事務局】
地元の消防団が兼ねている水防団があり、過去に水害が多いこともあり、地域の関心も、理解も深く、活発に活動している。水防団のサラリーマン化が進んでいるため団員確保が課題であり、それに取り組んでいる。
2.二級河川竹野川水系河川整備計画(原案)について
【委員】
小西川の目標設定については、地元の説明を十分にしていただきたい。小西川を河床掘削するとのことだが、竹野川までの傾斜はどのように確保するのか。
【事務局】
小西川の河床掘削により竹野川の下流に影響が及ぶため、上下流バランスを確保した計画設定をしている。小西川下流部の既存の落差工を撤去して本川に合流させ、現状の縦断勾配を維持する計画としている。
【委員】
防災情報の有効活用について、避難の必要が発生する場合、避難困難者などネット使用が難しい方への周知をどうするか考えてほしい。
【事務局】
住民への周知の方法として、市では、防災行政無線で全戸に情報提供を行い、併せて屋外スピーカーでも情報提供を行っている。また、各自治会で要支援者リストを作成し、防災訓練の中で、災害発生時の避難誘導・要支援者への支援などについても取り組んでいる。
【委員】
竹野川、小西川を新たに掘削する部分については、未知の遺跡がある可能性があるため、地元の教育委員会等と打ち合わせの上対応して欲しい。
【委員】
地元説明で、河川改修などのハード対策だけで対応するには限界があり、限界を超えた部分についての避難等のソフト対策も併せて説明するようにして欲しい。
原案において、竹野川の河床勾配が300分の1の「急勾配」とあるが、水理学的には急勾配は限界勾配を超える場合に使用するため、表現を変えたほうがよい。
【委員】
アベサンショウウオ等は、今回の工事対象区間には生息していないのか。
【事務局】
確認されていない。
【委員】
現時点ではわからないが、円山川では、いないと思っていた場所にオオサンショウウオが出てきたという事例がある。実施にあたって留意されたい。
【委員】
農村部であれば役割分担がはっきりしているが、市街地ではマンションなどで誰が住んでいるかわからない場合が多いため、要支援者への対応を考えておく必要がある。
【委員】
市等の勉強会に集まる住民は高齢者の意識は高いが、若者の意識は低い。災害が起こると意識が高まるが、しばらくないと低くなる。行政の方がうまく働きかけていかないと難しい。
【委員】
京丹後市の防災訓練は参加人数も多いし頑張っていると感じた。都会では人が頻繁に入れ替わる。福知山もそのような感じである。
原案の本文25ページの貯留施設のイメージ図は希望か。
【事務局】
機会があればやっていきたいと考えている整備内容である。
3.整備計画(原案)の修正について
資料2の整備計画「原案」は審議用であり、本日の御意見、委員会後にも各委員の御意見をお聞きして修正を加える。修正したものを「原案」とし、後日、パブリックコメントにより府民意見の聴取を図る。
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