京都府環境影響評価専門委員会の議事要旨(平成27年3月25日(水曜日))
1開催日時
平成27年3月25日(水曜日)午前9時30分から午後12時20分まで
2場所
京都府自治会館ホール
(京都市上京区西洞院通下立売上ル)
3出席者
【委員会】
委員:寺島委員長、大下委員、増田委員、上田委員、成瀬委員、荒川委員、吉安委員、須川委員、磯辺委員、田中委員(委員15名のうち、10名が出席)
【事務局】
環境技術専門監、環境管理課長、その他関係職員
【関係市】
京都市、城陽市
【傍聴者】
なし
4公開・非公開の別
公開
5議題
(1)奈良線第2期複線化事業に係る環境影響評価準備書について
- 事務局から事業の概要、手続の状況について、説明を行った。
- 事業者から準備書の内容について、説明があった。
主な意見及び質疑応答
(騒音)
- 防音壁などの対策を講じる範囲はどうなるのか。また、防音壁を設置しない場合があるのであれば、保全措置を講じない場合の予測結果も必要ではないか。
→設置範囲などについては、周辺環境や沿線住民からの御意見を踏まえ、関係機関等と協議のうえ決定していく。結果的に保全措置を講じない場合でも、予測結果についてはデータとして持っている。
(景観)
- 防音壁は沿線近くの住民にとっては生活環境保全にとって大きな利点があるが、少し離れたところの住民にとって、あまり高さのある防音壁は、失う眺望が大きいので、眺望の観点で、コンクリートの形状・色彩だけでなく、構造物についても配慮いただきたい。
→道路に使用されるような透明な防音壁は、鉄道事業では存在せず、非常に難しいと考えている。これについても、防音壁を設置することで、騒音の低減が図られる一方、眺望も変化することも示しながら、住民との合意形成を図りたい。
(生態系・植物)
- 緑地が80%減少する駅間もあるが、緑地を保全するために、具体的な方法としてコンクリート打ちではなく、穴をあけ、緑を残すことなども検討できないのか。
→準備書では具体的なものでなく、精神的なものを書いている。縦断的な草地の重要性については、鉄道事業者としては認識しずらいことであるが、ここに記載することで、事業者として、安易に減らさないよう配慮を行うものである。