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京都府環境影響評価専門委員会の結果概要(平成29年5月25日(木曜日))

1日時

平成29年5月25日(木曜日)午前10時から午前11時50分まで

2場所

ルビノ京都堀川加茂の間

(京都市上京区東堀川通下長者町下ル3-7)

3出席者

【委員会】
渡邉委員長、荒川委員、磯辺委員、上田委員、大下委員、黒坂委員、佐古委員、清水委員、田中委員、德地委員、増田委員、布野委員(12名)

【事務局】
環境技術専門監、環境管理課長、その他関係職員

【関係機関】
大阪府、京田辺市、枚方市

【事業者】
枚方京田辺環境施設組合、パシフィックコンサルタンツ株式会社

【傍聴者】
なし

4公開・非公開の別

公開

5議題

委員長選出

  • 委員長に渡邉委員を選出
  • 副委員長に増田委員を選出

生活環境影響調査部会選任

  • 青野委員、上田委員、大下委員、清水委員、成瀬委員、増田委員を選任

枚方京田辺環境施設組合可燃ごみ広域処理施設整備事業に係る計画段階環境配慮書について

  1. 事業者による事業概要及び配慮書の内容説明
  2. 質疑応答

6主な意見及び質疑応答

大気質について

  • 風向・風速の現地調査をする際には、四季別に測定をしてほしい。

(事業者)
具体的な気象観測の計画(調査場所、期間、方法等)は、方法書で詳細に示す。

  • 枚方市東部清掃工場の影響も加味して検討する必要がある。

(事業者)
既存の枚方市東部清掃工場の排ガスの影響については、今後実施する現地調査の結果に、その累積が含まれてくると考えられ、現在対象地域にある発生源からの負荷も含めた適切な現況把握ができる場所を、現地調査地点として選定する必要があると考えている。

  • 大気降下物の量が少ないということだが、長期的な影響を考えるべき。
  • 年平均値に対する寄与率は小さいと思うが、風向・風速などは季節によって変動し、短期的な影響がは大きくなる可能性があるため、短期的な影響も検討すべき。
  • 搬入されるごみの量は確かに増えるとは思うが、現在排出されている環境負荷1日当たりの重量と、新しい施設になった場合の予想削減量や、環境負荷の変化を評価するべき。

騒音・振動について

  • 枚方市が、京田辺市より人口とごみの量が多いことから、運搬車両の台数も変化すると考えられるため、工事用車両による騒音・振動のみでなく、供用時のごみ運搬車両による騒音・振動の評価をしてほしい。

(事業者)
現在の国道307号線の交通量が1日約1万6千台であることから、枚方市側から搬入予定の100トン分(2トンパッカー車1日約50台)トン分)が増えても、その影響はあまりないと考えているが、車両が増えることによる影響については、方法書で検討していきたい。

水質について

  • 造成高さの複数案の比較で、工事中に一時的に裸地となる面積が同じであるので影響に違いはないとされているが、掘削量、地盤高、傾斜が異なるので、水質への影響は異なってくると思うがどうか。

(事業者)
確かに工事中の水質への影響には違いは出てくるが、平面的な広がりでは大きな違いはない。今後の手続の中では、十分考慮するべきかもしれないが、配慮書では影響の重大性を考慮したため、項目に挙げていない。

  • 土壌の流出については、工事中だけでなく、長期的な水質への影響についてもご検討いただきたい。

  • 下水放流したときに、下水処理施設への負荷や、下水処理施設からの排水への影響についても検討するとよい。

生物について

  • 枚方市東部清掃工場建設の際の調査結果では、周辺に重要種が確認されているようなので、現在の状況の調査を、ぜひしていただきたい。

(事業者)
適切な項目の選定をし、生物についての評価も行う必要があると考えている。

景観について

  • 煙突の高さだけでなく、建物の高さ、デザインや色彩についても留意してほしい。また、四季の違いを考慮するべき。

(事業者)
フォトモンタージュを作成する写真撮影を行ったのが2月頃、冬の時期。今後、必要に応じて季節別な影響の検証を行っていく。

  • 計画地に近接して枚方市東部清掃工場があり、高さ100メートルの煙突が既に存在し、主要道路である国道307号線を車で通行する時に圧迫感がある。眺望点からの景観の評価も大切だが、日常的に通行する人の視点からの景観も検討してほしい。
  • 詳細が分からないまま煙突の高さだけを議論することが多いが、煙突だけを問題にするのではなく、トータルとしての景観を評価していく必要があると思う。また、遠くから見るだけではなく、近くからの見え方も考慮する必要がある。

(事業者)
現時点では、建物詳細は決まっていないが、今後、建物の形状も考慮しつつ、御助言の観点について留意しながら事業計画を考えていく必要があると考えている。眺望点の追加も検討する。

環境負荷について

  • 造成高さの複数案では、工事期の土量の影響のみしか考えられていないが、稼働した後30年間に、勾配差によりどの程度の環境負荷につながるのか、工事期の土量による環境負荷とどちらが大きいのかが分からない。

配慮書の論点について

  • 複数案の相対比較をすることが配慮書の目的なのか。それとも、ここで事業をするということに対して本当に環境に配慮すべき事項を検討するというのが配慮書の目的なのか。配慮書の中身は、複数案の比較が中心であり、環境に配慮すべき事項の検討にはなっていないのではないか。
  • 配慮書ではそもそも事業としてすべきかどうかを判断する前であり、中身が具体的になっていないのは仕方がないとは思うが、位置についても規模についてもまずはこれが最適であるということを説明した上で、構造物の構造、構造物の配置に絞って、説明をすれば分かりやすかったのではないか。

(事務局)
事業に係る環境の保全及び創造のために配慮すべき事項を検討するのが目的であり、それは、複数案を設定して行うこととされている。ただし、この複数案は、必ずしもこの中から事業計画を決定するのではなく、様々な意見をふまえて検討した結果、この中で示されていない計画となることも想定されている。
事業者が今後計画を決定していく中で、重要な配慮事項についても御意見をいただきたい。

その他

  • 今後、技術革新により、同じ処理をするのに施設の規模が小さくて済むようになるといった可能性についての検討はしないのか。

(事業者)
そういう研究については、把握していない。

7配付資料

 

お問い合わせ

総合政策環境部環境管理課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4705

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