京都府環境影響評価専門委員会の議事要旨
1 開催日時
平成19年4月6日(金曜日) 午後1時30分から午後4時30分まで
2 場所
府庁職員福利厚生センター 3階 第1会議室
3 出席者
【委員会】
委員:寺島委員長、武田委員長職務代理者、荒川委員、磯辺委員、伊藤委員、須川委員、田中委員、増田委員、松井委員、横山委員、吉安委員
【事務局】
中井環境政策監、田辺環境技術専門監、森田自然・環境保全室長、山田副室長、近藤主任、峯主任、小池主事、青山技師
山城南保健所環境衛生室 五十嵐副室長
【傍聴者】
2名
4 公開・非公開の別
一部非公開
5 議題
委員長、委員長職務代理者の選任
互選により寺島委員を委員長に選任。
委員長が武田委員を委員長職務代理者に指名。
生活環境影響調査部会の設置
同部会を設置することとし、委員長が岩嶋委員、武田委員、増田委員、松井委員、横山委員を部会委員に指名。
委員会の公開について
従前からの扱いどおり、原則公開とした。
京奈和自動車道(大和北道路)環境影響評価準備書についての審議
- 事務局からの資料説明
- 都市計画決定権者から追加説明(以下のとおり)
(前回までの審議での課題について回答)
- 質疑応答(以下のとおり)
- 委員会答申素案の検討(非公開にて審議)
6 審議内容(結果及び主な意見)
<都市計画課からの追加説明の主な内容>
(一般的事項について)
- 「影響が極めて小さい」の用法については、引き続き国土交通省で検討中。
(大気質について)
- バックグラウンドは予測地点ではなく継続測定データがある奈良市立左京小学校での値を用いているが、道路以外の汚染源からの影響を同様に受けており支障はないと考えている。
(騒音、振動について)
- 環境省が平成16年に公表した『低周波音問題対応の手引書』は、固定発生源からの影響のみを対象にしており、また、苦情対応のために作成されたものでもあるので予測評価には採り入れなかった。
- 道路交通に起因する低周波音による物的苦情に係る評価法は、まだ研究中であり対象としない。
- 低周波音の予測値と実測値にはばらつきがあるが、今回の予測値でのばらつきの上端でも目標値を満たしており問題ない。
(水環境について)
- 水干池及び五領池に道路排水が直接流入するような設計は考えていないが、どうしてもやむを得ない場合は、ため池管理者と協議して対応する。
(動・植物、生態系について)
- 湿地生物への影響については、京都府域では「ため池を直接改変しない」「周辺に生育に適した環境が広く残されている」ため、影響は「極めて小さい」と整理した。
- 確認された重要種の詳細な位置については整理しておらず、道路構造物との位置関係については示せない。
(景観について)
- 景観対策は事前にしか行えないとの御指摘をいただいているがその通りと認識している。具体的な検討については今後事業者が関係者と十分調整していくこととなるが、準備書においては基本的な考え方を示している。
<主な質疑・意見等>
(大気質について)
- 府域の複雑な地形や気象条件を考えると、既設国道24号の影響がない地点でバックグラウンドを取り、対象道路からの影響を加えるという手法はどうなのか。
汚染源は、対象道路だけではない。ごみ焼却場からの負荷がある。
(都市計画課) バックグラウンドを取った場所もごみ焼却場の影響を受けていると考えられるので、御指摘の点は考慮されている。
なお、予測評価は影響が最大となる道路沿道で行った。
- NOxのモニタリングを行っていただきたい。
(都市計画課) 道路管理者の責務として道路管理者により行われる。
(奈良国道事務所) 国土交通省でも道路沿道に観測局を設置しており、管理者として大和北道路からの環境負荷を把握していくことは考えられる。
(騒音・振動について)
- 対象道路は京都府域で坂道になっているが、それによる影響の補正は行われているか。
(都市計画課) 大型車を対象に補正を行っている。
- 遮音壁による騒音の反射の影響は考慮されているか。
(都市計画課・奈良国道事務所) 吸音板を用いるので考慮していない。
※ 答申素案の検討は非公開で行われた。
※ 本件は都市計画事業であるため、環境影響評価法第40条第1項の規定により、都市計画決定権者が事業者に代わり環境影響評価手続きを行っています。
7 問い合わせ先
京都府企画環境部自然・環境保全室
電話:075-414-4715
FAX:075-414-4705
e-mail:shizen-kankyo@pref.kyoto.lg.jp