平成18年度第3回京都府男女共同参画審議会の開催結果概要
1 開催日時
平成19年2月14日(水曜日) 午後6時30分から8時まで
2 場所
京都府職員福利厚生センター 第1会議室(京都市上京区)
3 出席者
【委員】
上杉孝實会長、伊藤公雄委員、落合恵美子委員、田口美佐子委員、田嶋民江委員、中村正委員、古橋エツ子委員、向井仲和美委員(計8名)
【事務局】
京都府
山内府民労働部長、八島女性政策監、長濵女性政策課長、女性政策課職員、庁内関係課職員
4 議題
- 「新KYOのあけぼのプランの後期施策の進め方について」意見書(案)の取りまとめ
5 審議内容(結果及び主な意見)
<家庭・仕事・地域生活の調和への支援>
- 国家公務員においては国の第二次基本計画に沿って短時間正規職員制度を検討することになったが府はどうか。府が採用すれば民間にも波及効果があると考える。
- 現時点ではそこまで進んではいない。
<女性に対するあらゆる暴力の根絶>
- DV基本計画に沿って確実に施策が実施されれば、このように特段書き込みはなくても良いのだが、高齢者虐待防止法制定の動きからもわかるように、家族への支援が重要になってきている。実際の支援は、一時保護から社会への復帰まで、総合的な対処が必要で、家庭支援センターでもそういった対応をお願いしたい。
また、高齢者虐待では、加害者が夫や息子である場合も多くDVの要素もあり、福祉部局とも柔軟に連携を図っていただきたい。
さらに、デートDVでは教育機関との連携が必要だし、府北部、南部でもこうした関係機関とのネットワークの広がりを持った対処が必要なことを意見として述べておく。
- DV被害者の児童への対応について学校現場での理解が無いと二次被害へと繋がることもあり、こうしたことを意識した取組が望まれる。
<平成19年度関連予算>
- 京都ジョブパーク事業費の中で、就職力パワーアップ講座として厚生労働省の「YESプログラム」を取り入れることとされているが、企業の立場でもこれが普及すれば大変良い。
従来どのような取組がされてきたのか。
- ジョブパークでの留学生への支援内容とはどのようなものか。
- 1年以上の長期の方を対象に企業とのマッチングを考えている。 仕事を覚えたら国へ帰る人が多く、企業の戦略と合わない面もあり難しいとは思っている。
- 介護施設を本国で作るため日本の大学で勉強している留学生が、実務を学ぶため施設で働くことを希望している。そうした相談の窓口ができることは良い。
- 新規事業や事業拡充など良く対応されているが、削減や廃止される事業を財源としているのか。
- 事務費等の経常経費の一律カットや、長期事業の執行の効率化により削減した部分を財源にしている。
<男女の性差に応じた的確な医療の推進>
- 数値目標にもある女性医師や助産師の復職支援については触れているが、女性が多い看護師の離職防止も、直面する問題でありこうした内容も書き込めないか。
- 書き込むとすれば、性差医療ではなく、再チャレンジ支援や働き方の見直しの項目にはいるのではないのか。
- 再チャレンジ支援において特定の職種のみを取り上げて書くことも違和感があり、やはり適切な医療推進にための専門職の確保が必要という視点で、女性医師、助産師のところに看護師を加えるのが適当であろう。
- 看護師についても本文及び取り組むべき具体的施策に追加することとし、数値目標には看護師の復職数をカウントできるのかについては、関係課に確認したい。
- 「人権の視点に立った不妊専門相談やカウンセリング」の解釈として、医療面だけでなく、女性に子どもを生めと強制することなどに対するカウンセリングも含んでいるという理解である。
6 今後のスケジュール
本審議会で修正意見のあった復職支援に看護師を加えることに関する文言修正及び数値目 標については会長一任とし、事務局で調整させていただく。
修正確認の後、審議会として知事に意見書を提出、3月5日の府議会厚生労働常任委員会に報告した後、記者発表により府民へ広報していく。
7 問合わせ先
府民労働部女性政策課 企画・推進担当
電話075(414)4291